ただいま、那覇に来ています。昨日まで石垣島に居ました。石垣島は観光で回るには余りにも貧弱ですぐに開きます。が、一度はバイクでツーリングするのはいいところです。マリンスポーツをする人ならば魅力的な場所だが、それが無い人にはつまらないのが石垣島です。


 それは置いといて、今日、沖縄大学が一般に無料で開講している土曜教養講座を受けてきた。昨日、障害者手帳を印籠の如く見せて無料で石垣博物館に入ったのだが、そこのパンフレットに沖縄大学の土曜教養講座「琉球諸語の復興を目指して」があった。日本語が専門の私は日程も合う事から行ってみたのだった。


 そこで見たものは琉球諸語は日本語の方言ではなく独立した言語です。との主張だった。彼らの主張は琉球人としてのアイデンティティを琉球諸語と日本語を区別する事によって保つ事にある。


 私は疑問に思った。ここに居る人たちはどれだけ日本語を知っているのだろうと。本土の日本人でさえ日本語を知っている人は皆無と言っていい状況で私の疑問は私自身愚問だとも思うのだが、そう感じずにはいられなかった。


 彼らの歴史認識は今から900年前からスタートする。しかし、日本語の歴史を意識したらそれよりもはるか前までにさかのぼる事になる。日本語は何処から来たのか、南から来たのならば琉球語は日本語の親にあたる。琉球語と日本語の基本語彙、生活語彙の重なりは日本語に絡んでいるのは間違いない。日本語は系統不明ななぞの言語なのである。