昨日のNHK「みんなでニホンGO」の「パネェ~」の話の運び方は酷すぎる。「パネェ~」は「半端じゃない」→「ハンパネェ~」→「パネェ~」と変化したギャル語だ。「パネェ~」自体に私はどうのこうのと言うつもりは無いし、意味がかみ合わなくなったら自然と淘汰されるのが言葉というものなので放置していても問題は無いのだが、NHKがやってしまったのは「パネェ~」の最初の発音「パ」だけを取り上げ日本語で最初に「パ」から始まる単語は全て外来語、ならばこの「パネェ」は初めて「パ」から始まる日本語なのか????いやいや奈良時代には「春」は「パル」、「母」は「パパ」と言っていた。と話を結んたのだ。これは強引を超えている。「パピプペポ」は両唇破裂音、その後奈良後期から室町にかけて「ファ、フィ、フ、フェ、フォ」の両唇摩擦音、その後「ハ、ヒ、ヘ、ホ」の声門摩擦音と変化した。音だけを捉えたら少しの変化に感じるが、発音する部分そのものは唇から喉へと大きく変化したのだ。これを「唇音退化」と言うのだが、これと「半端じゃない」をザックリと短くした「パネェ~」を絡める事自体無理があるのだ。でもパネェと言った浜田ブリトニーの顔は面白かった。