もう大塚病院のダイエットも無くなったので、正直書きますが、病院から提供された食事をトイレに捨てたり、ラップに包んで運動療法の途中で捨てたりする人が沢山いました。


私は一切やりませんでした。「まじめ」とか言う人がいますが、違います。医師の意図を理解し納得していたからです。逆に納得いかない場合は直接医師に怒った事もあったくらいです。今までのダイエット入院患者の中で、一時退院の時、栄養士指導に回されなかったのは大塚病院の歴史の中で私が初めてです。ハイハイ合わせのチョンチョン合わせなど一切しないのが私なのです。


ちゃんと食べて痩せる。普通を普通にする。爆発する食欲を普通にする。そして、運動も適当に行う。ストイックは厳禁です。


今まで極端だったのを逆方向に極端に振るのは簡単です。「自分は医師の指導医だ」よろしくで治療を馬鹿にして一ヶ月に20キロやせる目標を建てて食事を取らずに運動をする。今までの異常を異常でカバーするような行為をするような人もいました。

どんなやり方でも単純に食事を取らなければ痩せます。当たり前の事なんです。一番直さなければならなかった事は食習慣です。必要以上食事を取らない。必要な食事は取る。多くなく、少なくなく。それをするには時間がかかります。知識ではなく、身体自体が学習するには時間がかかるのです。


しかし、せっかく入院しても自分勝手にダイエットをしてしまうと身体が覚える事なんて出来ません。とはいってもデブはそもそも自分勝手で深く考えないのです。だからデブなんです。「大人の都合」だとか「大人の話」なる使い勝手の良いフレーズを用いては「我田引水」、「百鬼夜行」をしてしまうのですね。なので当然普通の医師はさじを投げる訳です。大塚先生はよくやったと感心します。


ダイエットをしたければ、満腹感を身体が知ること。多くなく、少なくなく。その適量だけを身体が求めるように身体を作り変えること。これが重要なのです。