海外を訪れたら、何かと便利な海外携帯電話。レンタルの場合は本体のレンタル代もかかり、一週間も借りたら通信料とは別に保障だなんだで8000円くらい取られる。
しかし、携帯電話を購入してしまえば、その代金も無くなる。
日本での携帯電話事情は異常だ。携帯電話本体と携帯電話会社の二個一での契約であり、ソフトバンクの携帯電話機をドコモで使えないし、人々もそれが当たり前だと思っているのだが、実はバッテリを外したら、小さな「SIM(シム)」と呼ばれるカードが入っていて、日本以外の国ではこのカードさえ差し替えて交換してしまえば、電話会社関係なく使えるのだ。そして、この規格は世界共通なので、例えばアメリカで購入した携帯電話機を台湾の空港の携帯電話の会社カウンターでSIMを購入して差し替えたら台湾内ならば、国内通話料金で使用する事が出来る。しかし、日本の携帯電話機に関してはロックが掛かっていてそれが出来ないのだ。
しかも、日本の携帯を国際ローミングの形で使用すると、回線の間借りをし、一旦日本に回線をまわし、国際電話をしている形を取るので、通話料も一機に15倍も跳ね上がる。そして、電話を受けるにしても一分間に70円取られてしまうのだ。大事な相手との連絡にしても、一旦ポケベルとして日本の携帯を使用して、現地で購入したSIM携帯で電話をかけなおした方が安いのだ。
実は日本国内仕様の携帯に関してはアンダーグラウンドでSIMロック解除のサービスが行われている。料金も1000円程度で受け付けているところもあるのだが、往復の送料などを考えると3000円程必要なのだ。
今持っている携帯を改造してSIMロックを外すサービスを使おうかと思っていた矢先、偶然ネットオークションを見た。中古だが中国で作られた携帯電話が送料込みで2000円で売られていた。日本の携帯を使って国際ローミングで少し話す程度の値段で海外携帯電話を購入する事が出来た。
おもわず速攻で購入したのだった。
そして、最大のメリットは、何かとせわしなく動く海外旅行、携帯電話の紛失も起こりうるのだが、例え携帯を紛失しても、携帯本体の値段と空港で購入したプリペイドのSIM、1000円程度で被害は収まるのだ。これが日本のあれやこれや機能を詰め込み、個人データーの宝庫のような携帯を紛失したら、ただでは済まない。海外旅行では海外用の携帯を持つ意義は大きい。
今回購入した携帯は中国語の簡体字を打ち込む事が出来るが繁体字を使う台湾では使いづらい。でもこれで中国語を打つ事が可能だ。
そもそも、海外携帯電話機は日本の携帯電話の事情から出来た言葉だろう。日本も世界に合わせたら、この世の全てが海外携帯電話機と言う事になるので、もうこうなれば「海外携帯電話機」なる言葉さえなくなるだろうね。
しかし、日本の携帯電話の通話料の値段は異常だ。インフラ自体、アンテナを点在させ、そのアンテナ間を線で結んだら良いだけの事、固定電話のように、各家庭や各職場に一本一本線を配る必要など無いのだ。それ故に携帯電話はむしろ開発途上国で爆発的に普及し、通信料も安価だ。しかし、日本は逆。携帯の料金が高い。日本はどうなっているの????