ビデオ学習でもぐもぐダイエットが紹介されていた。もぐもぐダイエットは世界初のダイエットでアメリカで大流行したそうだ。その時の風刺画がパーティーの参加者が暗い表情でひたすらモグモグする物だった。
モグモグを沢山するので、満腹感が出て結果的に食べる量が減り、ダイエットになるのだが、モグモグしている間は手を動かす事なくひたすらモグモグをする訳で、パーティーなのに会話さえ出来ず、結局モグモグのみで終わってしまう。みんな手話をしたらめちゃくちゃモグモグしながら会話も出来るのにね。なんでしないのかな???
日本手話やアメリカ手話など、いわゆる手話は手で話し、目で聴く視覚言語です。
日本語や英語など、いわゆる口話(こうわ)は口で話し、耳で聴く音声言語です。
音声言語の世界で生きる人は視覚言語を音声言語の手まね程度にしか認識していませんが、違います。お互いに知識さえあれば、日常生活や恋愛の話しなど当たり前、それどころか極地で暮らす人々の営みやその状況、無限の宇宙から微生物まで、言ってみればこの世の全てを手で話し目で聴く事が出来るのです。
このように手話の事実と人々の認識のギャップに対して、私のように音声言語と視覚言語の世界を往来する人間にとっては非常に残念な状況です。
例えば、日本に住んでいて日本語よりも英語が便利な場合など殆んどありませんが、日本語よりも手話が便利な時は山程あります。静けさを保つ必用がある場面、逆に騒音で聞き取れない場面、日常生活で万人が万人、みながみな日常的に経験する事です。それに対して日本において英語が便利な場面はどうでしょう。外人に道を尋ねられるぐらいの程度でしょうか。また、中途半端な奴が、自分の英語を自慢する時にくらいにしか使えないでしょう。
手話は聴覚障害者だけが使うものではありません。普通の人にも便利で非常に役立つものなのです。