東大阪宇宙開発協同組合が打ち上げた衛星「まいど一号」。やれるとは思ったが、やはりやったのは凄いと思う。この衛星は温暖化ガス観測衛星「息吹」に相乗りで打ち上げたのだった。この衛星は雷の観測をするものであるが、そのためには電源と地球とのやりとりの為の通信装置が必要だ。いづれも町工場ならではのノウハウがあり、それを凝縮した物が今回の「まいど一号」だ。




 以前は志あるアマチュア無線家の有志達が、無線機を入れた本当のヤカンをロケットに積んで打ち上げた「ヤカン衛星」を使って遠距離通信をやっていた。


 http://www.amsat.org/amsat-new/index.php

 ↑アマチュア無線衛星(英語)


 小さなトランシーバーと指向性アンテナで世界と通信が出来るので、遠く離れた家族との連絡をするために、まず国際電話は高額なので、国際電話でベルだけを鳴らし、合図をしてアンテナを上空に向けて家族と無料で世間話をしていたのだ。


 今ではインターネットでスカイプがあるから、そのような苦労は無いのだが、昔はとにかく遠距離での通話コストを減らすにはこの方法か、短波を使うしか無かった。また、短波の場合は時間と季節に大きく左右され、日本からならば特にカリブ海地域等、家の梁に釘で打ちつけてようなアンテナでは電波が届かない地域もあり、安定的な通信はやはり衛星しか無いのだ。逆に言えば、アマチュア無線は通信の不安定故に趣味性が高くなり、通信がしにくい地域と何とか通信をしようとするのだ。因みに日本から一番遠い南米は以外に思うかもしれないが、比較的強く電波が届く。実際、私が初めて海外と通信をしたのはアルゼンチンだった。地球は丸いから、一旦広がった電波が裏側では再度集まってしまうのだ。



 今回の打ち上げはJAXAのホームページからリアルタイムで見ていた。打ち上げの閃光はとても綺麗で感動した。今度は直接種子島で見てみたい。


 http://www.jaxa.jp/countdown/f15/live/index_j.html

 ↑打ち上げのダイジェスト版