最近、非通知着信に小さな子供の心で怯える事が流行っている。「何か変な奴から掛かってきたら・・・」との思いで、言語を獲得し、人の心も読める立派な大人が非通知着信に怯えるのだ。


 股に毛が生えているならば、話し相手の言葉に矛盾を感じたりする事は出来るだろう。もし、その電話が非通知設定になっている電話で、そこからしか掛ける事が出来ない状況で、身内からの助けの電話だったらどうするのだろうね。やはり、小さな子供の心で怯えて取らないのかね。そうなったら見殺しと一緒だね。


 相手がやばい奴ならば、そのまま電話をポン切りしたら良いだけの事。変な奴相手に付き合う必要など無い事。一方的に強制的に話しを切れば良いだけのこと。


非通知着信に怯えるなど馬鹿げているし、危険な事だ。


 心理学実験で日本人は「人は信用できるか」の単純で難しい質問に対して圧倒的に「いいえ」だが、欧米では「はい」が多い。日本は村社会なのに対して、欧米では開拓の歴史もあり、目の前の人間を信じる必要があった為だとの事。そして、人を信じる人程騙される事が少ないとの事だった。一見矛盾した結果なのだが、逆に言うと人を信じる人はそれまでに痛い経験をしている訳であり、その経験が人を見る目を肥えさせ騙される事が少ないのだ。それに対して人を信じない人は、痛い目にも遭っていない訳ではあるが、騙すほうも手馴れている訳で、一旦突破されてしまうと、ズルズルと引きずられ被害を拡大させてしまうのだ。


 必要なのは人を信用し、いつか来るであろう真の悪い奴を見極める目を養う事だ。その為にも非通知着信を取らないなどしてはならないのだ。