それは受付をしている最中判明した。
相方は旅行保険を掛けたと言っていたので治療費は無料だと思い連れて行ったのだ。
が
相方は傷害しか加入しておらず、疾病は未加入だったのだ。
\(゜□゜)/
幾ら保険料を払ったか事前には訊ねたが、その時は「安いな・・・まっ疾病と怪我のみで海外旅行独特の物品損害とか他は何も掛けていないのだろう。」と思って詳しくは訊ねなかったのだが、まさか疾病に未加入とは思わなかったのだ。
もうここまで来たら相方には全額自腹で泣いてもらう仕方ない。
泣けと言って泣かしたのだった。
診察前に体温と血圧を計る。ここまでは日本と一緒だが、タイの体温の測り方は面白く脇の下では無く、口に咥えて体温を測る。
診察に当たったのは日本語ペラペラのタイ人内科医のピブン・ラオハタイ先生だった。
この時も医師と相方の間に入って手話通訳をしたが、この時の通訳は非常に楽だった。前回の国立博物館でのお釈迦様の一生や仏教の複雑な概念、ましてや神通力やなんだかんだとかの説明と違い、患者に対しての医療の単語や表現は生活に密着している部分が非常に多く、結局「あれダメ、これダメ」で話しとしてはストレートであり、非常に説明が楽で伝えやすいのだ。先生は「初めてタイに来た人はこうなるけども大丈夫だよ。直ぐに治るから」と言う。因みに同じ食事をしている私にも訊ねてきた。「あなたはタイに何回来ているの」と私は「三回です。」と答えると「なるほど」との事。私は全く無事。私の身体はタイの無害の細菌に対しては無害だと認識するように学習が終了しているのだが、相方はそれが終わっていない。今回はその差が出たのだ。
薬を処方して貰い、合計の支払いは6000円程。処方箋も書いてもらい、日本語のサービス込みの100%負担でこの値段は安いのだが、タイではかなりの高額だろう。領収書には「Doctor's Fee」と書いてある欄があったのが面白い。どうやらタイでは医師は一診察毎に報酬が支払われるみたいだ。
支払いも終わり、カオサンに戻る事にした。
この病院からカオサンまで通常の交通機関で戻るには結構煩わしいので、タクシーで戻る事にしたのだが・・・病院の玄関で構えているスタッフにタクシーでカオサンまで行きたいと伝えて、タクシーを病院まで導いてくれるのだが・・・タクシーはカオサンと聴くと乗車拒否をする。それが5台続いた。確かにカオサンに行く外国人は金を持っていないのはバンコク人にとっては常識であり、値切り倒されるとでも思ったのだろう。そして、6台目でやっと「200バーツならば行く」と言ってきた。やっと捕まったタクシーに乗り小一時間、カオサンに到着したのだった。