国立博物館は王宮前広場にある。

本日は木曜日、この日はボランティアによる日本語でのガイドがあるのだ。

ボランティアの人は企業や政府のタイ駐在の奥さん達だ。


入場料は40バーツ。日本語ガイドの集合場所が分らなかったので、チケット売り場で訊ねたら、「ココ」との事、そうしたら、横から「日本人の方ですか~」と声を掛けられたのだった。


これで一安心だ。


日本語での館内ツアーがはじまろうとしている直前、相方がトイレに行くと言い出した。直ぐに戻ると思いきや、参加者全員10分ほどの待ちぼうけのウンコ待ちをしたのだった。その間「何処から来た」だとか、「何をしにきた」とか、会話が弾む。


相方がすごすご戻ってきた。そこで日本語ツアーが開始、館内は撮影禁止との事で残念ながら写真は無いが、まず最初に博物館中央に有る寺には壁全面にお釈迦様の一生を描いた壁画があり、この壁画の説明でお釈迦の基礎知識のチャージ完了、アユタヤに行く前にこの日本語ガイドツアーに参加しておけば良かった。


その後、展示室でのタイの国宝級、重要文化財級の仏像の解説があった。特に綺麗なのはスコータイ時代の仏像、アユタヤには珍しいきらびやかに宝石をまとったお釈迦様の像があった。この像には言い伝えがあり、アユタヤの傲慢な王様を懲らしめる為に、お釈迦様が神通力により、超豪華な宮殿を作り、超豪華な衣装を着て、その王様よりも偉い状況を作り、王様の傲慢さを解き、アユタヤ全体を仏教都市にしたとの事でした。


宗教での神や仏はそもそも表現できるものでは無いのですが、仏教はそのタブーを破り、仏様の姿を人の形で表したのですが、人と同じであってはいけないので、全てを救い上げる意味で手に水かきを付けたり、抱え上げる為に腕を非常に長くして人間との区別化をしたとの事でした。


これを相方に手話で伝えたのだが、現実的に手話で仏教の内容をこの場で正確に伝えるのはもう殆んど不可能に近い。私自身も仏教の事をあまり知らないし、と言うか、私の手話表現力ではもう不可能なのだ。なので、相方の日本語の力は普通の人と変らない。なので、説明のプリント、特に寺の壁画の説明のプリントがあれば良いのだが、ガイドと言う性質上、口話で進むのはある程度は仕方ないのかもしれない。


1

国立博物館前の王宮広場にある大地の女神「メーラトニ」の像、髪を搾り髪から流れる水により洪水を起こし、悪神を押し流した。お釈迦様の一生の中でも重要な女神様だ。


3

大地の女神「メートラニ」

地母紳とも言う


2

王宮広場の樹にいたリス