蘇 州 夜 曲


君がみ胸に 抱かれて聞くは
夢の船唄 鳥の唄
水の蘇州の 花散る春を
惜しむか柳が すすり泣く
消えてくれるな いつまでも


髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか
君が手折(たお)りし 桃の花
涙ぐむよな おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺(かんざんじ)



叙情豊かに歌われるこの曲がとても好きで、いつか蘇州に訪れたかった。しかし、本日のTBSの「夢の扉~NEXT DOOR~」 炭で地球を救いたい! 小島昭 を見て蘇州の水は既に死の世界となっている現実を知り、ちょっとショックだった。

かつては東洋のベニス、水の都と呼ばれた「蘇州」その水は現在、人口の増加と下水の不整備により悪臭が漂う水路となっている。アンモニア濃度にいたってはし尿をそのまま川に流している値であり、実際に家のおまるを水路に流している状態だ。


その死の世界を蘇らせるために群馬高専の小島先生が立ち上がった。炭素繊維で水を浄化するのだ。実際に死の世界だった水の臭いが無くなり、周りに魚が集まり卵を産卵した。この炭素繊維の周りに小さな生命が集まり、それを切っ掛けに少しずつ大きな生命が集まりだしたのだ。

 日本人が持つ蘇集夜曲のイメージの蘇州が蘇るのも近いのかもしれない。