会社の人から私の手話がろう者に「通じてなぃ~~~」と言われる事がある。

私としては????なのだが、通じてないと苦情を言う人の言語構成は殆んどの場合主語のみだ。

例えば「台車」と一言単語を言って、うなずくのを確認して通じたと思っているのだ。これでは述語が無い以上、台車を「もって行く」のか「持って来る」のか「ひっくり返す」のか「キチガイに向かってブン投げる」のか「職場環境配慮義務違反の裁量権者に恨みを込めてブチ当てる」のか判らないのだ。


そして、そもそも手話が出来ない人は私の手話が通じているか通じていないのか知る手段など無く、したがって通じている手話を確認する方法も無い訳であり、圧倒的大多数の通じている部分はそっちのけで、通じていない、私が通訳していな部分を感じては、その事を引っ掛けて「通じてない」と言っている訳だ。


 ろう者と知ると、紙に書いて伝えようとする。全員が全員、皆が皆だ。飲み会の後歩いていると、呼び込みのソープランドの兄ちゃんも、ろう者と知ると割引券兼用の自分の名詞に書いて伝えようとするのだ。

 呼び込みの兄ちゃんに「入浴料、サービス料、総額と数字」の手話を教えてあげて、名刺だけ貰ってさっさと二次会の場所に向かったのだった。

 それに対して会社の人間は情けない。源名とオプションプレイは瞬時に覚えるのに、「残業」の手話さえ覚えようともしないどころか、私の「今日残業出来る?」の手話通訳でさえ通じたが通じないか疑問視するくらいなのだ。

 英語にしたら「Can you overtime work today ?」だ。中学校1年レベルの構文だ。僅かこの程度の事を疑う訳だから、あきれたものだ。