韓国の伝統芸能を見せてくれる貞洞劇場は公演が終わったら、出演者と一緒に写真を撮る事が出来る。

私は「パンソリ」と言って世界無形文化遺産にも指定されている韓国の浪曲のような唄物語の役者との写真をどうしても撮りたかったのだ。

そこで、チャンスを待ちながら構えていた所、写るんですを持ったおばちゃんが「おねがいします。」と言って写るんですを私に渡してパンソリの演者の所に行った。絵を見た瞬間に演者の綺麗な衣装は全て含める必要がある写真だと判断したのだ。だからこのおばさんは最高の画像を手にしただろう。そして、ここぞとばかりにタダ単にレリーズを押すだけの状態にして、「私もおねがいします。ここを押すだけです。」と言って私のカメラを渡したのだ。そうしたら「判らない、判らない。」を連呼。

この時私は察知したのだ。写真を道楽にしていなくても、写真を旅行で撮るような人ならば通常デジカメくらいは持っている。しかし、写るんですを持ってくるような人はそれさえも無く場当たり的に写真を撮りたくなった人であり、単に押すだけの動作でさえ天張ってしまうのだ。この時にシッカリと悟った。写るんですを持っている人に撮影を頼むのはご法度だと・・・・


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ただ単に押すだけだが、何が綺麗なのか全く気づく事無く顔を画面の中央に置いたいわゆる日の丸写真と成ってしまっている。日本人は写真が下手だが、この時は下手のターボが吹いていた。



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後から撮らせてもらった「パンソリ」の演者

女性のチマチョゴリの姿はかわいく感じる。