しばらく待っていたらバスが到着した。
間違いないとは思ったが確認の為に、「新北緯路?」と書いて車掌に見せたが車掌は????
確かに日本の漢字と文字改革後の中国の漢字は違うが、この「新北緯路」の文字は中国の文字も日本の文字も大差は無い。
多分私の字が汚かったからだろう。
車掌が居る場所の上を見たら丁度路線図があったので、「新北緯路」を指差すと「ディディディ」と言ってきた。
しばらくしたら車掌が私に合図して中国語で言いながら昇降口に向かって指を振る。何か判らなかったが、態度からしてここで降りるのかな???と思い、出ようとしたら車掌は慌てた。そして、乗客が私の肩に手を掛けて止めた。どうやら、指を指したのは「次」の意味だったのだ。
案の定次だった。
そんなこんなで、10分程で新北緯路に到着、降りるさいに私を止めた乗客と車掌に「謝謝」と言ったら「不客気(ぶーくーきー)どういたしまして」と返ってきた。この時も無意識にハッキリと時差なしに言葉に反応出来た。嬉しかった。なんとなく、中国との縁を感じた瞬間だった。