日本人の私にとって、ハッキリ言って訳の判らない明の十三陵の地下宮殿を出発して、次はお待ちかねの万里の長城だ!!!

これを見たい為に中国に来たと言っても過言では無い。

とは言っても、自分が万里の長城の何処に連れて行かれるのかはハッキリ言って判らなかったし、月から見える唯一の人工物に対して、そんな事はどうでもよかったのだ。とにかく万里の長城に行きたかったのだ。

車の中で万里の長城が近づくとガイドの小梅さんが指をさして教えてくれる。

「おお~本物の万里の長城だ!!!心の中で叫んだ。多分私の瞳はこの時全開だっただろう。」

到着したのが八達嶺だった。後から判ったのだが、この八達嶺は北京を訪れた人が行く万里の長城のもっとも定番中の定番の場所だったのだ。

駐車場に到着した。

小梅さんは何故か自分のマフラーを私の首に付けてくれた。

外は相当寒く、私の薄着を心配しての事だったのだ。

小梅さんと運転手は駐車場に残り、私達はいざ万里の長城へ・・・・

登るためにチケットを買った。

私はすかさず日本の放送大学の学生証を見せるとあっけなく学割になった。

どうやら、中国での日本の学生証の通用度は国際学生証明書と同程度だ。

これを痛感したのが二度目の夏の北京だったが、とりあえず、話を進めるとして・・・


学割で17.5元であった。

学生で無い張さん夫婦やアイルランド人のバックパッカーはまともな値段で40元を支払っていた。

当然だ日本人とは言え、このメンバーで一番の貧乏人は私なのだから。


八達嶺1