高速道路を出て、慶州市内に入ると陵墓らしきものが目に飛び込む。それもひっきりなしに・・・・
まさに朝鮮王朝の一時代の中心地であった事を思わせる光景だ。
どんな歴史遺産の美を見る事が出来るのか・・・
期待を膨らませながらもバスは慶州バスターミナルに到着。
バスから降りて観光案内に行こうとすると
横から
「オディエカシプシヨ(どちらへ行かれるのですか?)」
と言われたので、
「カンゴンアンネオデェイスムニカ?(観光案内はどこですか?)」
と言うと発音を聞いて直ぐ流暢な日本語でタクシーでの観光の客引きをはじめた。
料金を見たら15000円ほど。
そんな持ち合わせなど無かった。勿論円も無い。
財布の中を見せると客引きのおじちゃんは「・・・・・」
貸し自転車は無いかたずねると、「ここの右にあるけれど・・・・・」
「せっかくここに来たのだから、石窟庵と仏国寺を見ないと意味が無い。」という。
私は「バスで行く。」と言うと
「今の時期(12月)はあるにはあるが便も少なく不便だ。」との事。
しかし、金は無い。私も引きのおっちゃんもしばらく「・・・・・」
そうこうしているうちの次のバスが到着、おっちゃんの鋭敏な感覚が日本人を発見。
「相乗りはどうか、しばらく待って」というので待つと値段は3000円の提示。
まーまーかなと思いOKを出すと、日本語が下手な運転手のタクシーが来た。それに乗り込むと後から東京から来たOLさん二人が不安そうにやって来た。
「こんにちは私は熊本からです。どちらからですか。」と声をかけると安心したみたいで「東京からです。」といって後部座席に乗り込んできた。