釜山博物館での見物も終わり、日も落ち始めた夕方、そろそろ腹も減ってきた。
せっかくの一人旅、地元の人が食べるような食堂で食べようと博物館から地下鉄の入り口までの間に店を探す。
あった。
デカイ文字で「デジクッパ」と書いてある。
正直いってクッパの食べ方は知らない。
意を決して店に入ると店の人は変な人が入ってきたと察知したのか、少し固まって何かを話しかけてきた。
私は「デジクッパチュセヨ」と言っても通じなかった。韓国語は文法的には非常に日本語に似ている、兄弟言語と言っても良いだろうが、発音に関しては難しい部類の外国語に入る。
仕方なく、食べる仕草をして「デジクッパ、デジクッパ」と言うと「あーあーどうぞどうぞ」と言われたと思う、手招きされ、食台の所に案内される。その時靴は脱ぎ、店の下駄箱に入れるのだが、日本の居酒屋や高級料亭とは異なり、雰囲気的には常連客が集う食堂のような感じだ。
待つことしばし・・・
もうご存知の方も居られるだろうが、韓国はメインの料理を頼めば、おまけで小さな皿に盛られた様々なキムチがたくさん出てくる。その時の日本とは異なる光景に思わず外国に来た実感を味わった。
味は勿論おいしかった。
しかし、、、
食べ終わった後、店の人に対して少し無礼な事をしていた事が数日後判明したのだった・・・