こんにちは。形成外科専門医の齋藤隆文です。
前回の続きです。
美容外科的なアプローチ、美容外科的なアプローチ、
これらをバランスよく考えたケアプランについて、もう少し詳しくお話していきます。
フェイスラインを考えたときに、いくつかあるポイントのバランスを考えます。
お顔のふっくらした柔らかい印象を損なわない程度に、ラインをきれいに見せたい。
そんなときに、邪魔をしている筋肉があります。これらへの筋肉のアプローチ、実は手術によるケアと注入によるケアが、そもそも違います。コンセプトが違うんです。
手術では、引き締めるようにアプローチします。
注入では、緊張を緩めるようにアプローチします。
この方は、筋肉を緩めるケアが適した状態でした、手術をしなくても、
ボトックスの注射でここまでスッキリするんです。
これで、柔らかい印象を強めすぎていた、フェイスラインのたるみ感、ちょうどいいバランスになりました。
もう一つ、着目したのは、おでこと顎先です。
少し柔らかさが欲しいおでこと、力が入った顎先。今度は柔らい印象を加えるケアです。
おでこにヒアルロン酸で丸みをだし、顎先の緊張をボトックスで取りました。
ご本人が持っている、その方らしい魅力を引き立てる、自然な治療の一例でした。
さて、ここで最後にタイトルのお話。
ご本人は、お顔の丸さやたるみ感を気にされていらっしゃいました。
こんなとき、皮膚を引き上げて、脂肪を減らして、みたいな外科的な治療がご自身でも思いつくケースってあると思います。
まさか、フェイスラインの筋肉を緩める、なんて、知らないと思いつきません。
そして、おでこ。おでこも少しの丸さが女性らしさをこんなに引き立たせてくれるんです。
これは逆もしかりで、美容皮膚科的なアプローチでなかなかよくならなかったことが、手術で劇的によくなることもあります。やっぱり、バランスの良い見立てが大事です。
伝えないとわからないけど、わかるとご自身の大きなプラスになる。
引き続き、こんなお見立てをお話できたらなと思います。
お写真 施術前→施術2週間後
施術とモニター料金 税抜き価格を表示
ヒアルロン酸3.3cc(3cc分としての料金として)162,000円
エラ縮小ボトックス(通常量)32,000円
ボトックスリフト(フェイスライン)40,000円
ぼくは、おでこのヒアルロン酸をご担当し、他のお顔の注入は
考えられる合併症
内出血、ボコつき、腫れ、違和感、後戻り(ボトックスは3〜4ヶ月の効果持続期間、ヒアルロン酸は2年程度かけて徐々に吸収が進みます)