ウィリアム・モリス展を見る(東京都美術館)。

19世紀後半に興ったアート&クラフツ運動の推進者だったモリスと、その影響の西欧各国への波及。

機能と装飾の高次の調和は、モダニズムの揺藍の旋律を奏でているかのようだ。

しかしひとたび装飾であることを離れて眺めるならば、草木の無限循環紋様は十分精神病理的でもある(そんなことをいう人はどこにもいないのだが)。

あるいは太い描線に縁取られたステンドグラス上の描画のコケットリイ。
あ、ひさうちみちおのロットリング。

巨大な織布というマテリアルだけが持つ"もの"そのものの存在感。

それらの表象を飽かず眺める一瞬の至福の時間であった。