何だろう、これは。
国家の威信をかけて、莫大な予算と多数の人間を動員した虚飾の祭典。北京オリンピック開会式。

チャン・イーモウ演出の、盲目的に従う人民を動員したマスゲームとハリウッドCGを駆使した、贅の限りを尽くしたけばけばしいセレモニー。

中国共産党は全人代(全国人民代表大会)で「和諧社会の実現」を標榜するが(園田茂人「不平等国家・中国」参照)、その内実は、チベット問題、四川地震再興、ウイグル独立問題、格差の拡大など、様々な難問を抱えている。それらすべてを警察・軍事力で覆い隠しての虚妄の儀式。

ここに見えるのは、私達が普段目にすることができないが私達を強く規定しているもの、「国家」というものの発現なのである。