追い詰められたプーチン。

「捨て駒」のベラルーシ?
アメリカは核で報復しない?
米国の同盟国である日本も?

2022年の2月から始まったロシアのウクライナ侵攻は、未だに収束の気配が無い。
西側諸国からウクライナへ様々な武器・兵器が供与され、米軍のF16戦闘機の供与も決まった。
最近は反プーチンを掲げてウクライナ側に立つロシア人のパルチザン部隊である「ロシア義勇軍団」や「自由ロシア軍」等がロシア国内を攻撃する事態になり、ロシア国内は騒然としている。



この状況にワグネルのプリゴジンは、「このままではロシア革命(1917年)がまた起こる。まず兵士たちが立ち上がり、その家族たちが立ち上がる」と危機感を募らせ、最後の手段である、「国民総動員令」を口にした。
プーチンやその側近達は、戦争で負ければ、犯罪者として裁かれる可能性もあり、必死だ。
しかし、総動員しても今のロシアは武器が深刻になっており役に立たない可能性もある。ロシア軍内では、武器不足が深刻であり、プーチンは「現代的な武器が足りない」と異例の発言をした程だ。明らかにプーチンは追い詰められている。
そして、追い詰められた者は、破れかぶれで最後の手段に出るものだ。

プーチンは過去にも戦術核兵器を使うとウクライナを脅してきたが、いよいよ追い詰められたプーチンは、ベラルーシへ核配備する決定をした。

◆露、7月上旬にもベラルーシへ核配備◆
ロシアが戦術核兵器を同盟国ベラルーシに配備すると決定した問題で、プーチン露大統領は9日、ベラルーシ国内の核貯蔵施設の準備が7月7~8日に整うとし、その直後に核兵器の配備作業を始める方針を示した。露南部ソチで行われたルカシェンコ・ベラルーシ大統領との会談での発言をタス通信が伝えた。

ロシアは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国やウクライナに接するベラルーシに核を配備し、欧米を威圧してウクライナ支援を躊躇(ちゅうちょ)させる思惑だとみられる。欧米諸国や日本は、緊張を高める無責任な行為だとしてロシアの動きを非難している。

プーチン氏は3月下旬、ベラルーシに核兵器を配備すると表明し、7月1日までに核兵器の貯蔵施設を建設するとしていた。ショイグ露国防相は5月、「核兵器の管理と使用に関する決定権はロシア側に残る」と述べ、ベラルーシへの戦術核配備は核拡散防止条約(NPT)に違反しないと主張した。
産経新聞:https://www.sankei.com/article/20230609-3PQZVET3TZOG3AJANHN4QIP6CQ/

 


「捨て駒」のベラルーシ?
プーチンはロシア国内から核攻撃をすれば、ロシアが反撃される事を危惧して、同盟国のベラルーシを「捨て駒」に使う事にした。ルカシェンコ氏は今月9日にモスクワで開かれた対独戦勝記念パレードに出席した後、具合が悪くなっているが、もしかしたら「捨て駒」になる事を拒否して何かされたのだろうか?



同盟国のベラルーシを利用する事で、プーチンの核攻撃が脅しではない可能性が高まった。
しかし、米国はオバマ政権時代に既にロシアの同盟国であるベラルーシを標的にしていた様だ。

アメリカは核で報復しない?
ロシアがウクライナを核攻撃すれば、NATOと全面戦争になる。
その際、核でクレムリンへ反撃するのが当然だと思っていたが、米国は核の報復連鎖を避け、第三次世界大戦に発展しない様、核による反撃はしない様だ。
しかも、通常兵器でクレムリンでは無く、同盟国を攻撃し、力を削ぐと言う。

◆ロシアが核攻撃に踏み切ったらアメリカはどこに報復するか? 米政権内で行われていた机上演習の衝撃的な中身◆
ロシアのウクライナ侵攻後、ロシアが通常兵器のみならず、核戦力を使用することに対する懸念が高まっている。ロシアが万が一にも核戦力を行使した場合、米国はどのような対応を取るのか。実は米国はバイデン大統領と同じ民主党のオバマ政権の末期、ロシアの核使用を想定した机上作戦演習を行い、具体的な報復の対象を選んでいた。

ここで、核に関して、米国と並ぶ核大国のリーダーたるロシアのプーチン大統領がどのような発言を行ってきたかを振り返ってみたい。ロシアが「特別軍事作戦」と呼ぶウクライナ侵攻を開始した2月24日の演説で、プーチン氏は「誰であれ外部からわれわれに介入しようとする者、ましてや脅威を与えようとする者は知っておくべきだ。その結果は、今まで歴史上、見たことのないようなものとなる」と、北大西洋条約機構(NATO)が侵攻に介入すれば核兵器を使用する可能性を示唆。また、27日には、ショイグ国防相に対し「NATO加盟国から攻撃的な発言が行われている」と述べ、核抑止力部隊を高い警戒態勢に置くよう命じ、米国などをけん制した。

▽核で報復しない
米国の報復は、どのような兵器を使って、どこを攻撃すべきか―。さまざまな意見が出されたが、議論をリードしたのは当時のバイデン副大統領の国家安全保障問題担当補佐官を務めたコリン・カール氏=現国防次官(政策担当)=だった。カール氏はロシアによる核の使用は1945年の広島、長崎以降、初めての歴史的出来事であり、ロシアを孤立させ、政治的、経済的打撃を与えるため国際社会を結束させる絶好の機会だと言明。核で報復することは「大局観に欠いた」行動であり、核使用の閾値を下げるだけでなく、強力な制裁措置よりも効果は乏しいと主張した。

▽標的は同盟国
次に議論の対象となったのが、米国は具体的にどこに報復するかについてだった。最初に挙がった候補は、ロシア西部の飛び地で、バルト海に面する軍港を持つカリーニングラードだったが、飛び地とはいえ、ロシア領土に核ミサイルを落とすことは、全面的な核戦争に発展する恐れがあるとして却下。バルト3国に侵攻したロシア軍に対する攻撃も検討されたが、同盟国の市民への被害を考慮し不適当とされた。

結局、最終的に選ばれたのはロシアに隣接する同盟国ベラルーシだった。この机上演習では、同国はバルト3国侵攻には何の関係もなかったが、ロシアの同盟国と言うだけで、核攻撃の対象となることが決まった。
47NEWS:https://nordot.app/892362494356570112

 


米国の同盟国である日本も?
大国同士が核戦争を使えば世界は破滅する事になる。
米国はクレムリンを刺激せずに同盟国を叩く事によって、ロシアの弱体化を狙っている。
ベラルーシはプーチンの「捨て駒」だが、逆の立場になれば、米国の同盟国である日本も攻撃される危険がある。

反撃されればプーチンが、米国の同盟国である日本を攻撃する危険が高まった。
7月にプーチンがウクライナへ核攻撃したなら、日本も戦争は人事では無くなるかもしれない?




果たして岸田内閣は危機感を持っているのだろうか?
ロシアが日本に報復する日は近い?