モナコGPは予選から大接戦に?

決勝は今年も雨のレースに。
ミス一つない完璧な走り?
モナコGP決勝結果?
挑戦し続ける事が重要だ?

昨日行われたモナコGPはF1ドライバーの凄さを改めて認識させる、1/100秒を争う予選から始まった。


予選Q1では市街地レースの雄であるペレスがクラッシュで敗退するというアクシデントがあった。


Q2で驚くべき事は日本の角田がQ3進出を果たした事だった。


運命のQ3は、レッドブルのフェルスタッペンと昨年のポールシッターであるフェラーリのルクレール、そして大ファンであるアストンマーチンのアロンソとの熾烈なタイムア争いとなった。



ラスト1分でアロンソが1分11秒449というタイムを出し、ポールポジションかと思われたが、最後の第3セクターでフェルスタッペンが壁にタイヤを擦る程の走りを見せ、1分11秒365という、僅か0.084秒差で自身初のモナコのポールポジションを手に入れた。

モナコGP予選の上位5位迄のタイムがいかに熾烈な戦いだったかを物語っている。


1位:M・フェルスタッペン>1:11.365
2位:F・アロンソ>1:11.449
3位:C・ルクレール>1:11.471
4位:E・オコン>1:11.553
5位:C・サインツJr>1:11.630
という顔ぶれだった。
※ルクレールは、ランド・ノリスの走行妨害で決勝は3グリッド降格になっている。

決勝は今年も雨のレースに。
F1モナコGP決勝は今年も雨の予報が出ており、各チームは雨雲レーダーを見ながらの戦いとなり、降雨の時間がはっきりしない事で、ミディアムタイヤで周回を重ねるフェルスタッペンにとっては、苦しい戦いに見えた。


雨は51周からポツポツと降り出し、いつタイヤをインターミディエイトに変えるかが勝負の分かれ目になった。


55周付近になると、路面が雨で濡れる場所が増え、トップグループを除いて、タイヤをインターに換えるチームが続出した。


それを見て、アロンソもピットに入りタイヤ交換したが、なんとインターでは無く、ドライのミディアムタイヤというギャンブルに出た。

トップを走るフェルスタッペンは無難にインターミディエイトに交換だ。




ギャンブルに出たアロンソだったが、タイヤ交換した途端に雨足が強くなり、ギャンブルは失敗。


次の周に再びピットインして、インターミディエイトに換える事となり、フェルスタッペンに大きく引き離されてしまった。


アロンソがミディアムタイヤというギャンブルに出なければ、フェルスタッペンの前に出れたかもしれないが、勝負の世界で時にはギャンブルも必要だから理解出来る。

ミス一つない完璧な走り?
フェルスタッペンは、モナコGPで初のポールを獲得したが、終わってみれば、最後までトップを独走するポールトゥーウィンだった。


予選のQ3で壁にタイヤを擦りながら、0.084秒差でアロンソに予選で勝利した時点でフェルスタッペンの勝利は約束されていたのかもしれない?


今回のモナコGPはこれぞF1という見ごたえのあるレースだった。


2026年のレギュレーション変更までは、フェルスタッペンの独走が続くのだろうか?

モナコGP決勝結果?
モナコGP決勝の結果は、
1位:M・フェルスタッペン>1:485:51.980
2位:F・アロンソ>+27.921s
3位:E・オコン>+36.990s
4位:L・ハミルトン>+39.062s
5位:G・ラッセル>+56.284s
という結果だった。
驚くべきはアルピーヌのオコンが3位に入った事だ。
モナコの予選で、自己最高の4位につけたオコンはルクレールの3グリッド降格でチャンスを掴み、表彰台を見事にゲットした。


現時点でのドライバーズポイントは、1位:M・フェルスタッペン>144P2位:S・ぺレス>105P、3位:F・アロンソ>93Pとなり、ワールドチャンピオンを目指すペレスには厳しい状況となった。



アロンソがアルピーヌに在籍していた時には、オコンとチームメイト同士の同士討ちで物議を醸しており、オコンの表彰台はアロンソにとって、複雑な心境だったかもしれない?

挑戦し続ける事が重要だ?
アゼルバイジャンGP以外では3位表彰台に上がっているアロンソはモナコGPでは2位をゲットした。


2026年にアストンマーチンとホンダが組む事が発表され、早くも優勝が期待されている。


アロンソは、ホンダと組むアストンマーチンの判断は「正しい」と評価しながらも、「2026年までチャンピオンになれないわけじゃない」と答えており、今シーズン、優勝出来ると信じている様だ。

モナコGPのパドックには、アロンソが、当時無敵のシューマッハを破り、ワールドチャンピオンになった、ルノー時代のチームオーナー、フラビオ・ブリアトーレの姿もあった。


アロンソは今年42歳になり、ライバルだったライコネンもマーク・ウェバーもミハエル・シューマッハも、もうF1界にはいない。


F1解説者の川井さんも述べていたが、アロンソの41歳という年齢での集中力や闘争心は素晴らしい。


フェルスタッペンもアロンソをリスペクトしており、過去には「僕がまだカートをしていたとき、彼のスタイルが本当に好きだった。“決して諦めない”態度もね。彼は本物のファイターだよ」と語っている。


アロンソを観ていると、年齢に関係無く、挑戦し続ける事が重要だと気づかされる。

次は6月4日、母国のスペインGPだから全力で応援したい。

スペインGPで優勝出来れば、これ以上の舞台は無い。

次こそアロンソ優勝だ。
勝利への衰えぬ闘志に乾杯!