4月3日の深夜、PCデスクに置いてあったマウスから、デスクが倒れたと思われるほどの大音響がした。これは大げさではない。恐る恐るマウスを動かしてみるとまったく動作しない。
電池ケースのフタを外すと、写真のように電池の底が抜けていた。単三アルカリ電池1本だけだったので、まさか大音響がするとは思わなかった。
確か電池は、アマゾン?、モノタロウ?、あるいは近所のスーパーで、まとめ買いした記憶がある。
何れにしても激安だったので国産とは思っていなかったが、「MADE IN INDONESIA」と記載があった。 製造元は富士通と関連の深いFDK株式会社だった。電池の製造メーカーとしては一流のはずだが…。
注意書きには液漏れについて書いてあるが、当り前だろうが電池の破裂についての記載はなかった。何しろアルカリ電池だから破裂など聞いたこともない。
注意書きには液漏れについて書いてあるが、当り前だろうが電池の破裂についての記載はなかった。何しろアルカリ電池だから破裂など聞いたこともない。
これは一次電池(充電できない)なので、無論、充電をした訳ではない。マウスには1本だけなので電池を直列に使用することもない。
マウスに不具合はないかと調べたが、正負極間がショートするなどの異常は見られなかった。従ってマウスは電池を入れ替えて、今のところ使えている。
一点気になるのが、乾電池本体に記載の「使用推奨期限」だが「04-2020」とある。つまり丁度使用推奨期限だったと云う事になる。まさか時限爆弾でもあるまいし…と思ってもみた。
リチウム電池の発火や爆発の話題を耳にすることはあるが、物性としてはるかに安定尾度の高いアルカリ電池が爆発するとは思いもよらなかった。
密閉された電池内では相当の圧力が増したようで、正極(+)の外缶と負極(-)プレートの絶縁ガスケットを破壊したと思われる。外壁を覆ている樹脂ラベルにも黒い斑点が広がって、爆発のすさまじさを残している。
何よりも、マウスの中で起こったことで、ケガをしたり、液が目に入らなかったことだけでも幸いでした。
製造メーカーでもないので原因は不明だが、正極缶と負極プレートのカシメが不完全なら液漏れはあても、圧力が増して爆発には至らなかっただろう。つまりカシメは効いていたことになる。
そうすると中に詰まっていた液に問題があったことになる。もう一つは、組立ての際に何らかの異物が混入した可能性があるかも知れない。
つまり注入した原材料の不具合か、製造管理の問題になる。ここでグローバル化の難しさがある。原材料は何処で作られたか、何処で組立てられたか、原因を究明するのは極めて困難だろう。言替えれば責任の曖昧さにつながるのであろう。
国産であれば、細部の部品から組立て工程まで、製造者の管理が行き届くだろう。そしてジャパン・クオリティは保証される。
現代生活で電池は必需品だ。安さに飛付く消費者(自分自身)の責任は大きいが、商品によってはそれなりのリスクがあることを知っておいて損はないだろう。まさか乾電池がリスクになろうとは…。