家紋は日本固有の紋章で、平安末期から鎌倉時代に武士を中心に広く使われるようになったようだ。
 
江戸時代には一般庶民も広く家紋を所有し使用したようだ。百姓、町人、そして役者・芸人・遊女などといった社会的には低い階級に位置づけられた者までが、自由に家紋を用いた。
これは貴族などごく限られた者しか家の紋章が許されないヨーロッパ各国とは対照的である。
 
養子に行って育てて頂いた先の家紋は、「丸に木瓜紋」だった。木瓜紋もっこうもんは、藤紋ふじもん片喰紋かたばみもん鷹の羽紋たかのはもん桐紋きりもんと合わせて五大紋と呼ばれるようだ。
 
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木瓜紋 上り藤紋 片喰紋 鷹の羽紋 五七桐紋
 
木瓜紋は平安時代以来、公家階級で装束・調度などに用いられた有職文様ゆうそくもんようのひとつだが、起源は諸説あって定まらないようだ。
  1. うりを輪切りにしたその断面。
  2. 子孫繁栄を祈る鳥の巣を図案化したもの。
  3. 唐の時代の中国では窠紋かもんとよばれ官服の文様。
  4. 女陰。
木瓜紋には、横木瓜紋のほかに様々なバリエーションが存在するようだ。
 
横木瓜 丸に木瓜 細輪に木瓜 横木瓜に二つ引 山形に木瓜
横木瓜 丸に木瓜 細輪に木瓜 横木瓜に二つ引 山形に木瓜
雪輪に木瓜 木瓜形亀甲 鐶木瓜 木瓜菱 庵木瓜
雪輪に木瓜 木瓜形亀甲 鐶木瓜 木瓜菱 庵木瓜
三盛り木瓜 四方木瓜 丸に四方木瓜 徳大寺木瓜 剣木瓜
三盛り木瓜 四方木瓜 丸に四方木瓜 徳大寺木瓜 剣木瓜
竪木瓜 丸に竪木瓜 織田木瓜 六つ木巴 太田瓜
竪木瓜 丸に竪木瓜 織田木瓜 六つ木巴 太田瓜
五つ木瓜胡蝶 三つ割り木瓜崩し 唐木瓜 木瓜形 二つ五葉木瓜に庵紋
五つ木瓜胡蝶 三つ割り木瓜崩し 唐木瓜 木瓜形 二つ五葉木瓜に庵紋
 
拙宅の使っている「丸に木瓜紋」は、家紋に詳しい「一本気新聞」を見てみた。
 
 
このサイトで、沖田総司(新選組隊士)、日下義雄(岩倉使節団)、富井政章(立命館大学初代学長)、片山潜(社会民主党の結成)、野口坤之(工学院大学初代学長)、服部金太郎(服部時計店を開業)、豊田佐吉(豊田商会を設立)、田山花袋(小説家)、樋口一葉(小説家)、植芝盛平(合気道創始者)、竹久夢二(画家)、岡田嘉子(女優)、古賀政男(作曲家)・・・まだまだ沢山いた。