“That’s it!” という表現は、「以上!」という感じで使われることもあります。 “That’s it for my presentation.” といえば「私のプレゼンは以上です」という意味になります。

みんなで円卓を囲んで会議をしたり意見交換をしたりするときにも、自分の意見を終えて「以上です」という意味で “That’s it” と言いたくなるのですが、こういう場合はなるべく使わない方が良いみたいです。

英語学習の集まりに行ったときのことです。10人ほどのクラスで読んできた本の感想を述べたあと、 “That’s it” を使いました。ネイティブの方がすぐに反応して「その表現は使わなくていい。内容を言い終えたらゆっくり椅子にくつろぐ仕草で十分です」と言われました。それから僕は「以上!」の意味で “That’s it” を使うことをやめました。

でもなぜ使わない方が良いのでしょうか。おそらく「ちょっと卑屈に聞こえるから」かもしれません。

最近受けているクラスで同じように意見交換をする機会があります。いくつかの人は “That’s it” を使います。先生はネイティヴの方でとっても優しい方ですが、 “That’s it” と聞いた後はいつも同じ言葉から始めます。それは “No! It was very interesting.” です。

つまり “That’s it” という表現は日本語の「以上です」に完全に対応しているわけではないのでしょう。「以上です」と言われれば、「ええ、では~の点についてはいかがですか」など、まず「ええ(Yes)」から始めます。

でも “That’s it” の後では “No” から返答が始まるのです。これは “That’s it” にすこし「僕の意見なんてこんなもんです」といったニュアンスが入っているのかもしれません。だから「いやいや、とっても面白いですよ」で返事が始まります。

お土産を「つまらないものですが…」と渡す日本人にとってちょっと卑屈に聞こえる That’s it” は親和性が高いのかもしれません。でもやっぱり使わないですむならそうした方がよさそうです。

That’s it for this post.