cocoichi.uk のインスタより https://insta-stalker.com/tag/cocoichibanyauk/

 

世界一の店舗数を誇るカレーショップ<ココイチ(CoCo壱番屋>を運営する株式会社壱番屋。インドにおける直営およびフランチャイズ店舗展開に向け、三井物産の子会社と先月6月28日に資本金約3億円の合弁会社を設立しました。

 

1号店をデリー又は近郊で来年の2月にオープン、2030年頃までには30店程度を広げる目標に準備を進めています。

 

気になる価格にはついては、主力商品を780円(約500ルピー)の設定をしているそうで、これにサイドメニューやドリンクの追加があれば<1000円前後>の客単価になると予想されます。2014年度の決算資料を見ると<ココイチ>の全国平均客単価が約950円です。少し高めの価格設定と言えるのではないでしょうか?

 

以前の<イギリス出店を考察する>をレポートさせていただいた際、イギリスの店舗は<ファーストフードショップ>ではなく、多くのメニューが2000円を超える<カジュアルレストラン>の業態であること書かせていただきました。

 

https://ameblo.jp/japanfoodnetworkindia/entry-12454957946.html

 

cocoich.uk Facebook より https://www.facebook.com/CoCoIchibanyaUK

 

三井物産は<経済成長に伴う中間所得層の増加や食文化の多様化で、需要を発掘できると考えている>と言う見解を述べています。

 

ここで大切なのは<インド市場>においての<客単価1000円>は<カジュアルレストラン~ファインレストラン>の業態に位置することです。中間層の日常使いにしては若干高く、日本のニーズで言えば<本当に美味しいものを食べたい>や<ちょっとおしゃれな食事をしたい>のような店舗の付加価値づくりが必要となってくるのではないでしょうか?


近年、中間所得者以上が利用するインドの高級スーパー等に行くと、健康志向者向けに<グルテンフリー>のパスタや小麦粉等の商品をよく目にします。日本と比べると方向性が違いますが、富裕層の健康志向は増えてきています。片やココイチでは<カリフラワー>を使用した<低糖質カレー>を始めました。もちろんインドにはこのようなカレーはありません。

 

CoCo壱番屋ホームページより https://www.ichibanya.co.jp/

 

 

<ブランド創り>の一つの方法として<非常識の常識化>があります。

 

<一見、非常識に見える行為の理由を消費者に説明し賛同を得る>

 

この行為を如何に多く兼ねるかがポイントとなります。もし、一人の消費者にから様々な<非常識>に<賛同>をもらえば、その消費者は<共感者>となります。そして多くの<共感者>を持つ企業こそがブランド力を持つのです。

 

今後、日本ブランドを売り込む企業にとって、<CoCo壱番屋>のインド挑戦は正に<一つの羅針盤>となるでしょう。

 

カレーの本場であるインドマーケットに対して。。。。

 

如何に<付加価値>を創出していくのか?

どれだけの<非常識>をつくり、<共感者>を増やしていくのか?

 

何はともあれ、しばらくは<CoCo壱番屋>の動向に目が離せません。

また、進展があればレポートさせていただきます。楽しみにお待ちください。

 

【インド日本食文化普及協会】

www.jpnfoodculture.com

 

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