先週末は、
大学時代の友人が助教授をしている
東北学院大に出張講義でした。
年に一回お邪魔しています。
昨年も学生の皆さんが熱意にあふれているのを見て
大変うれしく思っていたのですが
今年は、さらに熱の入った授業となり
質疑応答もあわせると4時間の講座となりました。
さて、そのなかで終身雇用・年功序列について
の私の意見を求められました。
これについて解答したのですが
ここにも少し書きたいと思っています。
私は、10年ほど前までは、
福澤諭吉が「門閥は親の仇でござる」と
いったのと同じぐらいの勢いで
「終身雇用・年功序列は親の仇でござる」
と思っていました。
ところがそれは、若干違う意見です。
最近、新入社員や若手社員の働き方を見ると
昔よりリスクをとらなくなっている気がします。
実は、この原因は、実績主義の普及のためでは
ないかと思うのです。
私などは、自分の実績になるならリスクをとろうと
思ってしまうのですが、どうも一般的には
リスクを自分の責任でとるのは避けることになるようです。
しかし、昔のほうがよかった理由はなんでしょうか。
それは、「俺が責任とるからどんどんやれ」という
上司居なくなったからではないでしょうか。
いまでは、失敗したら上司も助けてくれるか分かりません。
上司も四半期評価の数値に追われているからです。
昔であれば、その上司が数十年かけて作った社内クレジットが
クッションになっていたのです。
そういう意味では、若手が上司の社内クレジットを使った保険を
かけていたのです。
しかし、今日ではそういう上司は、いなくなってしまいました。
本来、会社はリスクに挑んでリターンを取るはずです。
社内でもリスクなくしてリターンをとろうとするとおかしなことになってきます。
例えば、失敗したプロジェクトの責任者は1人ですが、
成功すると何十人も関係者がでてきます。
ひどいと画策して若手が立ち上げた事業や部門を取り上げて
自分のものにしてしまる幹部がいたりします。
しかし、難しいのは日本に適合していて変化の激しい環境にも
適合しているインセンティブ制度ですね。
個人個人が自然に合理的に行動してリスクが取れて
イノベーションがおきるように会社がならないと
成長はないですね。
この視点は、会社だけでなく、社会にも必要なことなのですが
国では、誰がこのようなインセンティブ・システムを設計するのか
分からないのも困ったものです。