こんにちは!

本日も非常に変わりやすいお天気の北ドイツ。すごく晴れていたかと思ったら真っ黒な雲が近づいてきたり。雨は降っていませんが、降っているような暗さの時が多いですアセアセ

 

毎日パレスチナ・イスラエルの紛争でどんどん犠牲者の数が増えていくのが恐ろしいです。ガザはイスラエルに包囲されつつあるとか?こんなことが起こって良いのかと思うことばかりが起こる毎日です。当初は先進国中心にイスラエルを支持する声が報道されていましたが、次第に反イスラエル、パレスチナの人々(ハマスではないです)に同情する人々の声も出てきて、アメリカですら「まぁまぁ。一旦停戦して話し合ってみたら・・」みたいなことを言い始めたほどです(まぁ、これには他に意図することも多々あるのではないかと思いますが)。

 

そんな中、夫が先日からこの件について欧州でプレーするサッカー選手の言動について逐一教えてくれるので、私も気になって調べてみました。(どちらも英語の記事です)下矢印

https://english.alarabiya.net/News/middle-east/2023/10/19/Muslim-footballers-face-suspension-criticism-for-supporting-Palestinians-online

下矢印

 

ドイツのマインツというチームでプレーしていた選手がSNSに投稿した内容が所属するマインツに「受け入れ難い」と判断され、最終的には彼はクビになったのです。しかし、その後も彼は「自分の立場は今回の一件が始まった時から変わっていない」としています。

 

Imagen

(El Ghazi選手のインスタグラムよりお借りしました)

 

その主張を訳します。

 

ー戦争や暴力に反対

ー無辜の民を殺害することに反対

ーあらゆる差別に反対

ーイスラム教やその教徒に対する偏見・嫌悪に反対

ー反ユダヤ主義に反対

ー集団虐殺に反対

ーアパルトヘイトに反対

ー(国土・領土の)占領に反対

ー人々への不当な抑圧に反対

 

この主張のどこがダメでしょうか。何か間違っているでしょうか。どれも至極まっとうな主張だと私は思います。

彼は今、世界で起こっていることに、そして人々が声をあげられないことに憤っているのです。彼はこのようにも言っています。

 

『セーブ・ザ・チルドレン』によると、ガザでは10分に1人子供が殺されています。私が1試合のプレーを終えると9人の子供が殺されているということになります。そして、この数字は日毎に増えていくばかりです。

(訳責 ひまわり)

上記の主張から彼がとりわけ親パレスチナ、反イスラエルを主張しているとは私は思わないのですが、夫によるとこうしたガザでの被害に同情的な声明を出すことはドイツの法律的にはNGなのだそうです。ドイツ国内にいる人々の主張は「親イスラエル」一択、なのですってポーン だから、ドイツ国内でプレーする海外選手もこうしてクビになるのだと言っておりました。

 

一つ目のリンク記事にも同様のニュースでフランスでプレーする選手が同じようにガザの人々について言及したことで問題視され謝罪に追い込まれた、ということが書かれています。

 

約1年前にサッカーW杯があった頃、こんなことを書いていました。

 

今回の場合は一層政治的な香りが濃いのですが、基本的には上矢印の記事と同じではないかと思います。

それにしても、個人の主張がこんなふうに非難され社会的に罰せられるというこの世界の雰囲気には大きな疑問を感じます。そして、あるひとつの思想しか認めない、というのはドイツという文脈では第2次世界大戦時のヒトラー独裁を思い起こさせますし(現代においてもそうした国はまだ多くあると思いますが)、我々ははたして未来に向かって進んでいるのか、過去に戻っていっているのか、ここ数年わからなくなることが多いなぁと感じています。最近よく話題になる「多様性」以前の話ですよね。言論統制じゃないか、と思うんですが・・・こんなことで良いのでしょうかもやもや