(『シアーズ』として親しまれる百貨店)

 

(懐かしき当時の看板)

 

 忘れもしない?年前(まだMs. Mosimanのところへボイストレーニングに行ってた時)、イリノイ州のシカゴに"X-Factor"という歌番組のオーディションに行ったことがあります。確か、ブログに書きました。巨大なオーディションの会場はシアーズがオーナー。その名も『シアーズセンター』。ヨシが、アカデミーに入学する前ですから、6年前?何でもいいけれど、このシアーズなる百貨店、全米のモールと呼ばれるモールには必ず一件は入っているという、ごく庶民向けの人気百貨店です。

 

 でも、そのころから、業績は急転直下で悪化し、毎年家族写真を撮ってもらっていたフォトスタジオなんか、真っ先にお払い箱。次は、眼鏡店が消え、その跡は、赤裸々に『物置き場』と化していく。この有様を見て、「シアーズも長くないな…」と思ったものです。

 

 それでなくても業績が悪化しているところへ、ストアマネージャーを始め、従業員のカスタマーサービスが恐ろしく悪化。多分、賃金カットか、時間カット、あるいはその両方で、働いても働いても楽にならない、『石川啄木状態』だったのでしょう。従業員は一様に、ふてくされた顔をしている。一昔前まではそうじゃなかったのに。

 

 下請けのKマートを切り捨てたり、どんどん店舗数を減らしたりして、何とか生き残るすべがないか模索していたようですが、ここまで来たら、ともかく、じたばたしないで、破産するのが皆の為。もうこれ以上は無理。『死に体』ですから。

 

 

(何事も引き際が大事)

 

 昨夜、これを強烈に感じました。こいつら、終わってる…。

 

 ヨシのフッド付きフリースジャケット(フディ)のチャックが壊れまして。毎日、仇のように着て、洗濯しているので、チャックが壊れない方がおかしい。それで、久しぶりにシアーズのオンラインで注文してやろうと、Sears.comに行って、買い物を済ませるつもりでした。勿論、ビッグなディスカウントを狙って。服とか靴とか、大体、半額くらいになるのが一般的。そうじゃなかったら、シアーズで買い物なんかしない。これが庶民の感覚。

 

 さすがに、ウォールマートよりは品質が上なので、「低価格でも高品質」を狙うのが、一般人の常。

 

 さて、お目当ての「フディ」、あるあるお手頃価格。その上、何と、「セール価格から更に15%引き」とか。これ最高。儲けた!

 

 品物をカートに入れて、チェックアウトに進む。庶民の例に漏れず、オカンは『送料無料』が大好き。なになに、『59ドル以上買うと送料は無料になる』と書いてある。よっしゃあ!合計は60ドル以上になるから送料は無料じゃ!

 

 その上、「セール価格から更に15%引き」!!即ち、9ドル以上安くなる計算!!一旦、品物の合計が59ドルになると、15%のディスカウントで59ドル以下になっても、『送料無料』サービスは適用される。少なくとも、過去の経験則から言って、ずっとその調子で送料無料をゲットしてきたオカンである。たまには、ディスカウント後の価格が15ドルなんて冗談のような価格になっても、ちゃんと送料無料でお買い物をして来たオカンであります。

 

 それが、昨夜の場合、何度『Discount Code』を入れ直しても、15%(引き)のはずのディスカウントが3ドルにしかならない。そして、『ディスカウントは適用されました』のメッセージ。おい、おい、お前ら!公然と詐欺をやるなよ!60ドル以上買ってるんだから、最低9ドルのディスカウントが来るはずでしょう。それが何で3ドルぽっちなのだ?いくらアメリカ人がアホだからと言って、ディスカウントのパーセントの計算は皆、不思議とできるの。皆、必死だからね。たったの1ドルでもディスカウントが適用されたら、皆ハッピー。そんなささいな幸せを皆味わいたくて生きてるんだよ!約束は守れよ!ディスカウントをしたくないなら、そんな下手な表示はやめろよ!

 

 3回くらい、『Discount Code』を入れ直し、それでもディスカウントが3ドルから頑として動かないので、画面でのチェックアウトの計算をもう一度よーく見てみると…。

 

 『送料』の欄に『無料』と書かれているものの、その隣に『マイナス15ドル』と書かれているのに気付く。こんなに軽い品物を送るのに15ドルもかかるはずがないじゃん!!これいったいどういうこと???

 

 要するに、『死に体』シアーズのお偉いさんは、客の裏をかいて騙す、こういう『トリック』を考え出した、ということですな。

 

 「60ドル買ったからその時点で送料(いくらかかろうと)は無料」と信じている客に、「残りの6ドル(オカンの場合)は通常の送料を帳消しにする為に使われました」(←えええっ!?!?!?!)これは、明らかに『ダブルチャージ』。すでに『無料』になっている送料を帳消しにする為にディスカウントの3分の2が消えた?!これは、理屈にならん!!

 

 こんな汚い手を使ってお客をがっかりさせるなんて。『棺おけに片足つっこんでる』どころの話やないで、シアーズの偉いさんよ!

 

 いつもならすぐに電話をかけて苦情を言うオカンですが、『死人に鞭』を打つのもなんなので、「これが最後。シアーズとはこれでオサラバ!」と、電話もかけず、チャットもせず、そのまま引き下がったのです。終わってる…。完全に終わっている…。まあ、いい時代もあったんやから、それでよしとして、この業界から消えな!創業者が、草葉の陰で泣いてるぜ!あばよ!