日本語学校でスピーチコンテストの準備をしていた時のこと。

 

一人の留学生が「チャラい」という言葉を使いました。

 

私にとっては初めて聞くことばだったんです!

 

そこでこんなアドバイスをしてしまいました。

「たぶん校長先生には意味がわからないんじゃない?

チャラチャラしていると言えばわかるけど。」

 

後で職員室でその話をしたところ、他の先生から口々にこう言われてしまいました。

 

「先生は長い間日本を離れてたからね~

校長先生もチャラいぐらいは知ってるわよ。」

 

ガァーン。そうなのぉ?

 

言葉は生き物であると改めて感じた瞬間でした。

 

それにしても、十数年離れていただけで浦島花子になってしまうなんて、変化が早いなあ。

 

原則として、語学の教師はオーソドックスな言葉を最初に教えます。

初級の時からスラングを教える必要はないでしょう。

オーソドックスな言葉から派生したのがスラングであるなら、元のオーソドックスな言葉をまず覚えておいた方がいいですよね。

 

馴れてくれば、留学生はスラングを街中で自分で覚えてしまいます。

今はインターネットがあるから、その気になれば、海外にいても日本語のスラングを覚えられるでしょう。

 

スラングは、どうしても言えなければいけないというものではありません。

 

ただ、その国で暮らす場合、聞いてわからないと困る場合もあるでしょう。

大学や専門学校で他の学生と話す時、硬い言い方しかできなかったらちょっと馴染みにくいということもあるかもしれません。

 

フランスの大学には留学生向けのフランス語の授業があります。

そして、授業でスラングも教えます。

 

もちろんスラングばっかりやってるわけじゃありませんよ!

 

ちなみに、「チャラい」は「軽薄な」または「軽薄な感じがする」という意味です。人の前について、その人の性格や見た目を表します。服装が派手で安っぽい、または流行を追っている時も使います。

 

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