今担当しているクラスには様々な国籍の学生がいて、とても楽しいです。

 

ある日、

 

「日本に来るまで、雪を見たことがありませんでした。」

 

という例文を勉強していました。

 

すると、マレーシアから来た学生が、

 

「日本に来るまで、虫食いや傷のない野菜を見たことがありませんでした。」

 

と言いました。

 

彼が言うには、「普通、野菜というものは、虫食いや傷があるものです。」

 

やっぱりそうか。

 

あまりきれいだと、本物の野菜じゃないような気がする、工場で作られたみたい、とのこと。

 

マレーシアにも大きな町もあれば田舎もあるので、マレーシアの人がみんな彼のように感じるかどうかはわかりません。

 

でも、日本のスーパーで売っている野菜を普通の野菜だと思う人は、世界全体の中で見れば少数派かも。

 

フランスのスーパーで売っている野菜も、日本の野菜と同じようなものでした。

 

2010年代になってからは、新しい試みとして、あるスーパーに「見栄えの悪い野菜」コーナーというものが現れました。

 

日本の農家では、見栄えの「悪い」野菜が出荷できないため、多くの野菜が無駄になったり、余分な作業が必要になっていると聞きます。

 

幼い頃、私は伯父の畑で採れるトウモロコシが大好きでした。全ての粒が黄色ではなく、黒っぽいのや白っぽいのが混ざった、メキシコのトウモロコシみたいなものでした。

 

粒を包む皮が柔らかく、甘すぎないのが特徴でした。

 

ところが、ある時から、このトウモロコシはハニーバンダムという品種に駆逐されてしまい、手に入らなくなったのです。

 

その時の残念な気持ちは忘れられません。

 

しばらくの間は、伯父の家に行けば私の好きなトウモロコシが食べられました。でもやがて、伯父もこのトウモロコシを作らなくなってしまいました。

 

親戚中残念に思っていましたが、伯父によると、「もう種を売ってないんだよ。」ということでした。

 

なぜ?

 

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