【ビシュヌ・ポカレル署名記事】

 

 

 

クウェートでは、暗い部屋に閉じ込められた。

 

食事も満足に与えられなかった。

 

 

「パスポートは預かっている。

逃げたら、刑務所行きだ。

死刑だ、と言った。

 

要は、言うことをきかなかったら、殺されるんだ。

そう思った。

すごく怖かった。」

 

 

 

「ある日、ドバイのブローカーに電話して、「ネパールの家族に話して、訴えてもらう、と脅した。

すると、そのブローカーがクウェートにわたしたちをなだめに来た。

 

それでも、家族に話す、と言い続けたら、2年間で1500ディナル、ネパールのお金で、67万5000ルピーだったから、それだけ支払ったら帰れる、と言った。

 

家族に助けてって、事情を話したら、お金を送ってくれた。

 

そうして、やっと帰国できた。

帰国後、警察に訴えた。」

 

 

 

彼女を湾岸に送り込んだネパール側のブローカーは、ひとりだけ、逮捕されたが、ドバイにいる他のブローカーの逮捕には至っていない。