ネパール人の消費活動に改善が見られる。

 

「ネパール生活水準調査2079/80」によると、ネパール人の暮らしは向上しているようだ。

 

 

 

 

第1回目の調査は、約30年前の2052/53年に実施された。

2回目は、2060/61年。

3回目が、2066/67年だ。

 

 

それから、12年後。

直近の調査は、この間の変化を浮かび上がらせた。

 

貧困ライン以下の人口が減少しているのである。

 

 

現在は、貧困者は、5人に1人だけである。

貧困率は、20.25%となる。

 

12年前は、4人に1人だった。

率にして、25.2%だ。

 

 

2052/53年は、貧困率は、41.8%だった。

つまり、100人いれば、42人が貧困者だったのである。

 

 

 

一方、都市の農村の格差も明らかになっている。

 

 

都市部の貧困率は、18.34%である。

一方、村は、24.66%となっている。

 

 

政府関係者は、過去12年間で貧困者率が5%減っているとはいえ、改善は十分ではない、と言う。

 

 

2072年の大地震と、パンデミックがなければ、あと4%は減っていただろう、と。

 

 

 

 

また、貧困者の減少は、政府の政策だけが原因ではなく、国外からの送金も大きな一因となっている、とも。

 

 

 

 

さらに、一人当たりの消費額の増加も、調査は明らかにしている。(以下、物価変動調整済)

 

2066/67年は、7万5920ルピーだった。

それが、2079/80年には、12万6172ルピーに増えている。

 

12年前には、ひとりが1日に消費するのは、208ルピーだったが、今は646ルピーになったのである。

 

 

 

さらに、電気のある世帯の割合について見てみよう。

 

12年前は、約70%だったのが、現在は、94%の世帯に電気が普及している。

 

最寄りの病院までの距離は、平均して、13.9キロから9.3キロにまで縮まった。

 

 

 

道路の舗装について言えば、家から一番近い舗装道路までの距離は、14キロから4.16キロにまで短縮されている。

 

 

道路、病院などに関して、便利になったことがわかる。