【ビシュヌ・ポカレル署名記事】
昨年10月にイスラエルとハマスが戦闘状態に突入して以来、途絶えていたイスラエルによるネパール人労働者の受け入れが再開するという。
ネパール高官によると、政府間協定に基づいて、ネパール人労働者をイスラエルへ送り出す手続が始まるとのこと。
昨年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃と、イスラエルの報復による戦闘状態は、今も続く。
そのため、「Learn and Earn」の枠組みでイスラエルへ渡航したネパール人学生10人が亡くなった。
また、行方不明になっている学生ビピン・ジョシの状況も明らかでない。
そんななかで、労働者の送り出しがストップしていた。
「Learn and Earn」プログラム下での学生の渡航は、再開の目途は立っていない。
一方、出稼ぎ労働問題の専門家は、イスラエルがネパール人にとって安全な渡航先と未だ言えない状況のなか、拙速な判断である、とコメント。
去年、イスラエルで働いていたネパール人と写真におさまったカンタ・リザル大使は、最近、帰国した。(写真中央)
政府は、介護分野にネパール人労働者を送り出すとのことである。
ネパールは長年、介護労働力をイスラエルに送り出してきた。
戦争の前には、コロナ禍で、やはり労働者の送り出しがストップしていた。
そんななか、去年、言葉と技能の試験に合格したネパール人に、イスラエル渡航許可を発行していたのである。
リザル大使曰く、「イスラエル政府は介護労働者を求めていた。
なので、新たに、労働者を募集している。」
大使によると、このたびの募集では、長期的に介護施設に働くことを想定しているとのことだ。
このような介護施設では、子どもと若者、65才以上の高齢者で、深刻な障害のある人々の介護が仕事だという。