ポルトガル政府は、欧州連合以外からの出稼ぎ移民について、受け入れを厳格化すると発表。

 

 

欧州諸国のなかで、ネパール人労働者の主な渡航先になっていただけに、その影響は甚大だろう。

 

 

 

ポルトガル滞在歴がおよそ10年になるスニル・ドゥンガナさん。

 

ポルトガル政府が新しい移民政策を発表して以来、毎日、数多くの相談を受けるという。

 

 

 

「ポルトガル在住ネパール人互助グループ」を名乗るフェイスブックは、約3万8000人が登録する。

スニルさんは、そのフェイスブックの管理者だ。

 

 

スニルさん曰く、混乱していて、確かな助言ができない。

 

 

 

かつては、仕事がなくても渡航して、年単位で社会保険料を支払えば、合法的に滞在するための申請資格がもらえた。

 

今は、雇用証明書を手にして初めて、入国可能だ。

合法化のための申請まで、できなくなっている。

 

 

ポルトガル首相によると、目下、40万人の外国人労働者が、合法化の手続きの途中だという。

 

したがって、これらの手続きが終了するまで、新たな申請を止めているのだという。

 

 

 

去年だけで、18万人の移民が合法化された。

 

 

リスボン在住のスニルさんは、「新たな申請を止めている状態だけれど、心配する気持ちはよくわかる。」

 

さらに、5000人ほどのネパール人がすでにポルトガルに着いていて、合法化手続きができずに

いるだろうと推測している。