日本のネパール人の数が、20万人に達する勢いである。

 

 

2023年12月末現在で、17万6336人だった。

 

 

 

 

その後、1月から4月までの4か月で、ネパール人の来日の勢いは更に加速している。

 

ドゥルガバハドゥル・スベディ大使によると、加えて1万4000人がビザの手続きをしている最中だと、日本の担当官から知らされているとのことだ。

 

 

 

 

人口増加に伴って、当然のごとく、種々の問題も増えている。

 

 

 

たとえば、家庭内暴力。

 

鬱、そして、自殺。

 

 

 

こういった問題に対処すべく、ネパール人団体がセミナー等を開く必要があるだろう。

 

 

 

在留資格に基づく直近の統計では、留学生がもっとも多いようである。

 

それから多い順に、家族滞在、技術・人文知識・国際業務、コックなどの特定技能、永住、特定活動、技能実習、日本人の家族となる。

 

 

 

去年、留学生全体で一番多いのは、中国、次がベトナムで、3番目に多いのがネパール人だった。

 

 

今年は、ネパールがベトナムを追い抜いて、第2位となった。

 

 

 

2013年には、在日ネパール人の人口は、わずか3万1537人だった。

それが、今や20万近くになった。

 

 

 

 

名古屋で仕事をしながら、積極的に社会活動もしているディパク・カルキさんによると、ネパール人がネパール人を騙すケースもあるという。

 

 

たとえば、名古屋では、フンディを利用して送金する、と言ってお金を騙し取ったケースが判明した。

 

「留学生ビザで来日した者に、『合法的ルートで送金したら在留資格上、問題になる』と言ってお金を騙し取っていた。」

 

「名古屋でネパール人が経営している学生寮に、まるで家畜のようにネパール人留学生を押し込めている。」と言って、「行政とも連絡をとって、こういう事態がまかりとおらないようにしている。」とカルキさんは言う。

 

 

 

 

東京在住で、NRN協会の役員を務めたこともあるサンギータ・アディカリ(スベディ)さんは、在日ネパール人女性は多くの問題を抱えている、という。

 

 

「毎日、4~5件の相談電話がかかってくる。

詳しくは言えないけど。」

 

 

要するに、日本で暮らしながら、ネパール人同士で、加害者と被害者になっているのである。

 

 

 

アディカリさんは言う。

 

「つい最近も、ひとつの部屋に留学生が押し込められている映像が、SNSで流れた。

 

部屋には、エアコンも扇風機もない。

バスルームに扉がない。

女性には過酷だ。」

 

 

さらに、リビング・トゥギャザー(同棲)の問題。

 

「ひとりが5人のガールフレンドを作って借金しまくってた。

あとで判明したのは、彼は既婚で、ネパールに子どももいた。」

 

 

アディカリさんによると、ネパール人同士が騙したり、騙されたりするのは、主に知り合い同士のあいだで生じている。

 

フンディは、違法である。

 

それでも、できるだけいいレートで送金したい、との思いから、ひっかかる。

 

 

 

「そんな被害者は、数えきれないほど。」