アイシャ・ラシドさんは、パキスタン人の19才の女性。
彼女に提供された心臓は、69才のインド人男性のもの。
両国関係は良好ではない。
しかし、この心臓移植手術は多くの人の心に感動をもたらした。
アイシャさんは、7才のときに心臓の25%が悪くなっていた。
2019年、パキスタンからインドのチェンナイに来て、治療を受けた。
しばらくして、心臓発作を起こした。
チェンナイで、人工パイプを設置。(*人工弁置換術?)
2年後、再度、悪化。
もはや、心臓移植しかない、という状況だった。
「パキスタンの医師が、移植しかない、と言いました。
パキスタンでは、それは不可能でした。
ですので、インドか、カナダに行かなくてはなりませんでした。
わたしたちには、インドがよかったんです。
最初、インドのビザがもらえませんでした。
2度目に、ビザがおりました。」
スレシュ・ラオ・ケーシー医師
「デリーからチェンナイまで、臓器が届くのに、5時間かかりました。
術後、心臓が動くまで、ものすごく心配でした。
動き始めて、ホッとしました。」
アイシャさんは、インドもパキスタンとまったく変わらない、と言う。
2か月後、帰宅する予定だ。
手術には、およそ350万ほど費用がかかった。
が、支払わなくてよかった。
「お金がありませんでしたからね。
ですから、ある団体の支援を受けたんです。
過去に移植手術を受けた人が寄附をしました。
わたしも寄附しました。
わたしたちは、可能な限りの支援をしました。
なぜなら、この子の治療をずっとしてきたからです。」