【ファニンドラ・ダハル署名記事】

 

中国政府は、ネパール人へのビザを無料にした。

 

 

これによって、両国民が関係を結ぶのは容易になった、と政府関係者は言う。

 

 

 

 

カトマンズの中国大使館が去る日曜日に明らかにしたところによると、2024年5月1日より、ネパール人にはビザを無料にするとのこと。

 

これによって、ネパールには、ビジネス、教育、観光分野において、メリットがあるだろう。

 

 

 

とはいえ、「ヘンリー・パスポート・インデックス」のランキングによると、ネパールのパスポートは、世界で最下位のひとつだ。

 

 

 

 

 

 

ネパール政府は、数年前より、中国人へのビザを無償化してきた。

 

副首相で外務大臣のナラヤンカジ・シュレスタ氏は、最近中国を訪れた際、中国側に対して、ネパール政府が中国国民に供与しているのと同じ便宜、すなわち、ネパール国民へのビザの無償化を求めていた。

 

 

このたび、その要望が実現したのだ、と氏はBBCに語った。

 

 

 

近年、ネパールに訪れる観光客のうち、2番目に多いのが中国人である。

 

 

 

 

2019年にはほぼ17万人の中国人観光客がネパールを訪れていた。

 

2016年にネパール政府が、中国人観光客を呼び込むべく、中国人のビザを無料にした。

その結果、中国人観光客は、150日間はビザの費用を支払わずに滞在できた。

 

 

 

その後、コロナ禍の影響で落ち込んだが、2023年には、6万人を越えるようになっていた。

 

 

 

そして、このたび、ネパール人にも同じ便宜が図られるようになったのである。

 

 

中国のいろんな展示会に、ネパールからビジネスマンが出かけている。

 

 

とはいえ、ビザの種類によっては、費用がかかるものもある。

 

カトマンズの中国大使館によると、「エクスプレス2」ビザの場合、2700ルピーかかるし、「エクスプレス1」ビザだと、費用は4000ルピーである。

 

団体割引が適用されると、1350から2000ルピーになるという。

 

 

 

 

在北京ネパール大使館のビシュヌプカル・シュレスタ大使は、これでネパール人が中国に行きやすくなる、と歓迎する。

 

 

 

入管統計によると、2023年に観光ビザで中国に行ったネパール人は、6093人だった。

 

 

 

目的別に見ると、ビジネスと留学が多い。

 

もっとも、観光目的の渡航者も増加している。

 

 

 

カトマンズの中国大使館のウェブサイトのお知らせを見て、歓迎の声と同時に、「エクスプレス・ビザ」を有料にしていることに疑問を投げかけているものもある。