Q.奨学金で外国人学生を支援する目的は、何ですか?

 

A.日本は、あらゆる分野で人手不足に陥っています。

外国人に来てもらう以外に、これに対処する方法はありません。

 

わたしたちは、日本語学校、専門学校、大学などの高等教育で学ぶ学生に奨学金を準備しています。

 

日本語を学ぶだけでなく、何らかの専門性を身に付けることによって、仕事が得やすくなります。

 

民間で、外国人学生対象に奨学金を準備しているのは、わたしたちの団体だけです。

 

 

 

 

Q.日本では、ネパールやネパール人について、どれくらい知られていますか?

 

 

A.日本で暮らすネパール人の数は、20万人に達する勢いなのに、ほとんどの日本人は、ネパールとネパール人について知識がありません。

 

 

 

原因のひとつに、ネパール政府が、折に触れて音頭を取ってこなかったことが挙げられます。

 

が、他方で、ネパールに日本の産業や会社がないことも理由です。

 

 

 

 

 

日本の民間企業は、安価な労働力を求めて、スリランカ、バングラデシュ、中国、ベトナムなどの国々へ事業を拡大してきました。

 

 

しかし、ネパールは内陸国なので、現地で生産した製品の輸送に費用がかかるわけです。

 

 

そのため、機会を逃してきた、と言えるでしょう。

 

 

そのうえ、ネパール自体にも、産業や工場があまりありません。

 

 

 

限定的な生産だけでは、日本で市場を獲得できていないのです。

 

 

こういった理由でも、ネパールとネパール人が日本であまり知られていなのではないでしょうか。

 

 

 

Q.日本人にネパールとネパール人について知ってもらうには、どうすればいいでしょうか?

 

 

A.  何よりもまず、ネパール政府がこの問題に関心をもつ必要があります。

 

政府間レベルでの会議やセミナーなどを、もっと開催すべきでしょう。

 

 

 

そういう場を通じて、観光地としてのネパールを宣伝することもできます。

 

また、働くための魅力的な渡航先として、日本の労働市場を知ってもらえます。

 

 

 

同時に、折に触れて、政府高官が互いの国を訪問し合うのも、不可欠です。

 

 

 

Q.日本人の目には、ネパール人はどんなふうに映っているのですか?ネパール人のイメージは?

 

 

A.一生懸命働いて、誠実で、努力家。

 

なので、日本人から信頼されています。

 

加えて、ネパール人は他の外国人に比べると、日本語が上手です。

 

 

 

特に、発音がいい。

 

 

 

その他に、ネパール人学生の特徴として挙げられるのは、みんな、英語ができること。

 

 

 

Q.ネパール人の側で、改めるべき点は、どういうところでしょうか?

 

A.在日ネパール人については、わたしは、2つのグループに分けて見ています。

 

ひとつは、日本の企業で正社員として働いているネパール人。

これらのネパール人は、われわれ日本人と何ら違いはありません。

 

もうひとつは、日本で暮らしてはいるものの、ネパール人とだけ仕事をして、ネパールのルールに従っていて、ネパール式に日々を過ごしているネパール人。

 

 

 

後者のグループのネパール人は、たとえば、時間について、いい加減。

時間にルーズだと、他の人々にどんな迷惑が及ぶかについて、軽く考えてしまう。

 

 

 

時間の重要性を理解し、規則を守って生活すれば、日本人の支援を受けるのも簡単です。