エベレスト・インターナショナル・スクールは、2013年に生徒数16人から始まり、今では、幼稚園から12年生まで、450人が学ぶ学校に成長した。

 

ネパールのカリキュラムに沿ったネパール政府公認の唯一の在外校である。

 

ネパール人以外にも、日本人や他の国の生徒も在籍している。

 

 

 

 

 

 

このたび、ネパール政府は、学校教育法案を準備中。

それは、在外のネパール人学校を視野に入れていない。

 

外国のネパール人学校の管轄がわからないからだ、とのこと。

 

 

この法案には、社会科を英語で行うとか、地域言語をひとつの科目とするとか、外国人生徒の就学を容易にするとか、そういうことが盛り込まれているのに、である。

 

 

…ということで、在日ネパール人学校関係者は心配である。

 

ビシュヌプラサド・バッタ氏は「この法案は、在外ネパール人生徒のことを考えていない」と不満を述べる。

 

 

 

国民の3分の1に相当する800万人以上が国外で暮らすのである。

 

であるならば、新しい法案を作る際にも、この点に留意するのは、当然ではないか。

 

 

 

在外ネパール人はその教育を通じて、自国との結び付きを強めるだけでない。

外国の人々にネパールの文化等を伝える役割も担っているのだ。

 

 

 

また、エベレスト・インターナショナル設立メンバーのブサン・ギミレ氏は、日本の教育とネパールの教育との違いについて持論を述べた。

 

 

氏曰く、日本の教育にあって、ネパールの教育に欠けているもの、それは、指導、である。

 

 

 

日本の学校に見られる指導は、幼少期の家庭の躾から始まる。

 

知識は長持ちしないが、指導によって身に付いたことは一生ものだ。

 

 

 

日本では、他人に迷惑をかけてはいけない、と指導する。

これこそが、ネパールの教育に欠けていることである、と。

 

 

 

 

 

ネパールは長きに渡って、汚職という問題を抱え続けている。

 

これが、国家と社会を損なってきた。

 

 

 

子供のときから、学校で、そういうことに手を染めてはいけない、と教えるべきである。

 

「ネパールでは実に久しぶりに、新しい教育法案が準備されつつある。

ぜひとも、生徒指導と義務について言及するべき。