【ギータ・パンデ署名記事】
昨年12月末に、家族との再会を果たしたバブル。
母親のニティクマリさんは、泣きながらバブルを抱きしめ、神に感謝した。
それから、バブルは、2日前に無事、帰宅していた姉と抱き合って再会を喜んだ。
姉弟は、迷子になってしばらく後、引き離されていたので、実に十年ぶりの再会だった。
13年ぶりの帰宅したバブルを迎える母親のニティクマリさん。
バブルとラキは、ウッタルプラデシュ州のアグラに両親と暮らしていた。
両親は共に日雇い労働者だ。
2010年6月、母親は仕事にあぶれて家にいた。
ストレスから、カッとして、ラキを叩いてしまった。
それから、母親がちょっとのあいだ、家の外に出た隙に、ラキとバブルは家から逃げた。
「父親は、勉強しないと言って、ときどき僕のことも殴ってた」とバブル。
「姉が、祖母のところに行こうって言ったから、一緒に行った。」
道に迷っていたところを、リキシャ引きが、鉄道の駅まで連れて行ってくれた。
駅で、子どものための慈善団体の女性がふたりを見つけた。
家から250キロ離れたメーラトの街に着いた。
女性は、そこの警察にふたりを連れて行った。
警察は、ふたりを孤児院に入れた。
「僕らは、家に帰りたいって言った。
両親のことを、言いたかった。
でも、警察も孤児院の人も、僕らの家族には興味がないみたいだった。」とバブル。
1年後、バブルは姉のラキと別れ別れになった。
ラキは、デリーの近くの子ども保護センターに送られたのである。
バブルは、数年後、ラクナウの別の孤児院に入れられた。
2010年に、バブルとラキの両親が警察に出した捜索願。