マノジュ・ガジュレル氏は、ネパールの政治家プラチャンダやケーピー・オリのモノマネをするだけではない。
ナレンドラ・モディやドナルド・トランプのモノマネもして、笑いをとる。
最近では、笑わせるだけでなく、泣かせるようにもなった。
政治、そして文学の世界に首を突っ込んでから、風刺、そして泣かせるまでに、ネパール人風刺芸人として成功したマノジュ氏。
どんなふうにして、テーマを選ぶのか?
BBCネパール語のサンジャイ・ダカルによるインタビュー。
問い:
IT技術のおかげで、誰もかれもが市民ジャーナリストとして活躍できる時代。
こういう時代は、風刺芸人の活動にどんな影響を与えているか?
圧力や難しさを感じているか、それとも、面白がっているのか?
答え:
圧力とか困難とかいう形では見ていない。
むしろ、時代の要請だと捉えている。
時代が進むにつれて、新技術が登場するのは、当然のこと。
それを嘆いていたのでは、仕事を辞めるしかない。
そうではなくて、新しい技術を味方につけること。
積極的に利用すること。
それが大事。
だから、面白がっている、と言っていいと思う。
新技術を使って、何ができるか。
わくわくする。
問い:
政治家とかのモノマネをしたり、皮肉ったり、要するに風刺するわけですが、その反応は?
否定的な反応とか、ありますか?
答え:
「反動(反対)主義者(プラティクリヤ・ワーディー」って言葉が使われたりしますよね。
もちろん反対(プラティクリヤ)はあります。
そして、それは必要なことです。
反対(意見)がないと、我々自身が改善する機会、よりよく成長する機会がないじゃないですか。
政治家の風刺をすると、前席に座っている政治家本人は、面白そうに笑ってます。
でもね、彼らの支持者たちは、怒っているわけですよ。
そんな彼らの怒りも、理解します。
だって、自分が信じていること、支持している者を茶化されて否定されたら、腹が立つのが自然でしょ。
だから、いろいろ、ありますよ。
拍手喝采もされるに、怒られたり、批判・非難されることもある。
一向にかまわない。
喜んで受け流してます。