【ラミラ・スールヤワンシ】
保険というものは、いざという時に役に立つものだ。
人間、いつ、なんどき、何があるかわからないのだから。
今は、身体も頑丈で、病気もなく、いたって健康かもしれない。
だからって、保険料なんて余計な出費だと、頑なに無視するのは、愚かというものだ。
酒代や煙草代は、立派な浪費だ。
誕生会やその他の儀式に贈り物を買って、交通費を支払って行くような人が、保険に払うお金がないって、それ、単なるケチでしかない。
こんなふうに、保険料をわざとおろそかにする者もいる一方で、日本の決まりを知らずに、自分の保険証を人に使わせる者もいる。
言うなれば「他人の免許証で車を運転する」ようなもの。立派な犯罪だ。
保険証には顔写真がないからって甘く見てると、いつ自分が法の網に引っかかるかわかったものではない。
他人の保険証を使うと、名前や誕生日を間違うかもしれない。
もっと言えば、2人が同じ病院にかかるという事態だって、なきにしもあらずだ。
保険証が本物かどうか、一度でも疑われたら、警察に通報されるってこともありうる。
そしたら、保険証を貸した人も取り調べされて、注意されるだろう。
ちょっと助けてあげただけのつもりが、大変な厄介事に巻き込まれかねない。
* この後、限度額適用認定証と、社会保険か国民保険かで、手続きが異なることを解説。
きちんと保険料を支払っていれば、高額医療を受けたときに、一定限度額以上支払わなくてもいいという制度の適用を受けることもできる。
最後に、昨今では、ネパール語の通訳者がいる病院もある。
言葉が不安なら、そういう病院を選んで行くとよい。