すべて本物の氷でできている店
店名:ABSOLUT ICEBAR TOKYO
(アビュソリュート アイスバー トーキョー)
業種:バー
住所:東京都港区西麻布4-2-4
営業時間: 17:00~24:00
定休日:年中無休
●冬だからこそ……
食べ物には「旬」というものがある。
「その季節だからこそ、より美味しい」という旬の食材に関して、
日本という国は宝物庫といっても過言ではないと思う。
もう4月だ。春とはいえ、まだまだ風が冷たい日も多い。
今日は特に肌寒い日だったのと、冬に美味しい鍋を食べそこねたこともあり、
今夜は鍋料理屋にでも……と思ったが、
壁もテーブルもイスもグラスもすべて
氷でできているバーに行くことにした。
肌寒い季節だからこそ、もっと寒く……ある意味旬だなぁ……。
●そのままバーには入れない
オッシャレ~な街、芸能人出没の街として有名な西麻布。
ここに、寒い外よりも寒い『ABSOLUT ICEBAR TOKYO』がある。
会社から徒歩圏内ということもあり、会社の同僚を誘って行ってみた。
いつも、かなり微妙な店ばかり行っているので断られると思ったが、
「面白そう!! 楽しみ♪」とのことで、ちょっと安堵。
まあ……帰るときには同僚から笑顔が消えていたわけだが……。
店内に入ると、前払いで料金を払うことになる。
ここがちょっと普通のバーと違うところだが、
店がすべて氷なこと自体が普通じゃないので、
そんなに驚くことはなかった。
前払いの料金には、コートの貸し出し、
ドリンク1杯、グラス1個の価格がすべて含まれているとのこと。
……ん? 店に入るのにコートを着るのか!?
筆者 えっ、ここで着るんですか?
店員 はい、コートを着ていただきます。
筆者 わ、わかりました。じゃあ私のコートは脱ぐんですね。
店員 いえ。お客様のコートの上から、さらにこのコートを着てください。
筆者 コートの上にコートを!!!!!!????
店員 はい。私が着せますのでこっち向いてください。
筆者 ……はい。
ということで、私と同僚はコートの上にコートを着て
店の奥に……って、店の中にまたドアが……。
冷気を漏らさないためか……。
<バーにたどり着くまでの道のり>
ドア
↓
会計カウンター
↓
ドア
↓
1畳くらいのエアーロックルーム
↓
ドア
↓
バー
●必然的にロックになるグラス
バーに入ると、そこにはロシアンやエスキモーのような
帽子をかぶったバーテンダーがひとり。ほかには店員はいなかった。
……っていうか、マジでぜ~~んぶ氷!!!!!!!!!!!!!!!!!
人と服以外、すべて氷!!
いったいどうしてこんなモノを作ってしまったんだ!?
短期間のイベントならわかるが、いつまでも営業する予定だという。
私は、氷のカウンターにいる防寒重装備のバーテンダーに、
ライムウォッカ(アルコール度高め)をオーダー。
筆者 温かいドリンクってないですか?
店員 いや、ないですね……。
筆者 コーンスープとかあると売れると思いません?
店員 グラスが溶けちゃいますから……。
出てきたグラスは……やっぱり氷!! さすがに氷のグラスに
氷は入れてないようだ。氷を入れなくても、
必然的にロックになるというわけか……。
●冷たくて持てない……
さっそく氷のグラスでドリンクを飲んでみることに……。
う、うん……冷たい。そして味は……普通のアルコールだ。
……がしかし、つ、冷てぇええええええええ!!
このグラス、いつまでも持っていられない!!
室温がマイナス5度なだけでなく、グラス自体があまりに冷たいため、
長時間……いや、10秒ですら持ち続けることがツライ!!
ずっと持っていると、シモヤケや凍傷になってしまう勢いだ!!
どうやって飲めと……と思ったら、コートには手袋がついていた。
コートに付属した手袋があり、それを手にはめてグラスを持てば、
何十秒でもグラスを持っていられるというわけだ。
また、手袋は冷気を通さないと同時に熱も通さないため、
手の熱でグラスが溶けることはない。
それにしても、こんな寒いところでバーテンダーは
風邪をひかないのだろうか……?
筆者 コートの上にコートを着ていますが、かなり寒いですね……。
店員 マイナス5度ですからね。
筆者 バーテンダーさんで風邪ひいちゃう人いるんじゃないですか?
店員 う~ん、みんなバカだから風邪ひかないですね。
筆者 バカなんですか……。
店員 もし風邪をひいても、ここのせいで風邪をひいたか判断ができないです。
筆者 こんなに寒いと、冷却手当とかもらえるんじゃないですか?
店員 あははは。ないですね……。
筆者 温かい場所のスタッフとバーテンダーさんは時給が違うんですか?
店員 同じです。
筆者 そうなんですか……風邪ひかないでくださいね!!
店員 ありがとうございます。
●イスに座ると滑る!!
カウンターでバーテンダーと会話をしつつ、バーの奥を見ると
氷でできたテーブとイスを発見!! さっそく座ってみた!!
……スベルゥゥウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!
つるんつるんチュルンチュルンすべるッ!!!!!!!!!!
普通に座ることもできるが、
あまり気を抜きすぎるとツルンと滑って転んでしまう。
壁に手をやろうとも、壁も氷で滑る!!
テーブルに手をつこうにも、やはり氷で滑る!!
ほんと、もし行く機会があれば、皆さん気をつけて座るべし。
それにしても、この店の氷、いったいどこからもってきたのか?
店員 店の氷はすべて北極圏から輸送しているんです。
筆者 このグラスの氷も!? これは東京都の水道水ですよね?
店員 いやいや、グラスもすべて北極圏の氷です。
筆者 ええっ!!
店員 グラスはとても良い氷なので、高額なんですよ。
筆者 確かに、気泡がまったくないし、モロくない。
※スウェーデンのアイスホテルとこのバーは系列店
窓から外を見ると西麻布の街の景色……。
寒い外よりもっと寒い部屋で、凍えるように冷たい飲み物を堪能する。
ある意味、贅沢な体験といえるかもしれない。
●ヒールは要注意
同僚はヒールをはいてこのバーにきたのだが、
あまりの寒さに足がかじかんでしまった……。
同僚に、当初の「面白そう!! 楽しみ♪」という喜びの表情はナシ!!
同僚 ……やばいやばいやばいやばい(ガクガクブルブル)!!
筆者 ど、どうした!?
同僚 足がもう……やばい!! 寒い!! 冷たい!!
筆者 ああ……、このコート、ポンチョみたいだから足はノーガードだな。
同僚 というより……靴が……ヒールだから凍えそう!!
筆者 !! なるほど!! ヒールやサンダルだとヤバイわけだ。
同僚 ……凍える(ガクガクブルブル)。
クールビズやウォームビズが必要といわれる時代。
ここでクールビズをするのは命取りになりそうだ。
まあ、ビジネスではないけど(笑)。
店名:ABSOLUT ICEBAR TOKYO
(アビュソリュート アイスバー トーキョー)
業種:バー
住所:東京都港区西麻布4-2-4
営業時間: 17:00~24:00
定休日:年中無休
●冬だからこそ……
食べ物には「旬」というものがある。
「その季節だからこそ、より美味しい」という旬の食材に関して、
日本という国は宝物庫といっても過言ではないと思う。
もう4月だ。春とはいえ、まだまだ風が冷たい日も多い。
今日は特に肌寒い日だったのと、冬に美味しい鍋を食べそこねたこともあり、
今夜は鍋料理屋にでも……と思ったが、
壁もテーブルもイスもグラスもすべて
氷でできているバーに行くことにした。
肌寒い季節だからこそ、もっと寒く……ある意味旬だなぁ……。
●そのままバーには入れない
オッシャレ~な街、芸能人出没の街として有名な西麻布。
ここに、寒い外よりも寒い『ABSOLUT ICEBAR TOKYO』がある。
会社から徒歩圏内ということもあり、会社の同僚を誘って行ってみた。
いつも、かなり微妙な店ばかり行っているので断られると思ったが、
「面白そう!! 楽しみ♪」とのことで、ちょっと安堵。
まあ……帰るときには同僚から笑顔が消えていたわけだが……。
店内に入ると、前払いで料金を払うことになる。
ここがちょっと普通のバーと違うところだが、
店がすべて氷なこと自体が普通じゃないので、
そんなに驚くことはなかった。
前払いの料金には、コートの貸し出し、
ドリンク1杯、グラス1個の価格がすべて含まれているとのこと。
……ん? 店に入るのにコートを着るのか!?
筆者 えっ、ここで着るんですか?
店員 はい、コートを着ていただきます。
筆者 わ、わかりました。じゃあ私のコートは脱ぐんですね。
店員 いえ。お客様のコートの上から、さらにこのコートを着てください。
筆者 コートの上にコートを!!!!!!????
店員 はい。私が着せますのでこっち向いてください。
筆者 ……はい。
ということで、私と同僚はコートの上にコートを着て
店の奥に……って、店の中にまたドアが……。
冷気を漏らさないためか……。
<バーにたどり着くまでの道のり>
ドア
↓
会計カウンター
↓
ドア
↓
1畳くらいのエアーロックルーム
↓
ドア
↓
バー
●必然的にロックになるグラス
バーに入ると、そこにはロシアンやエスキモーのような
帽子をかぶったバーテンダーがひとり。ほかには店員はいなかった。
……っていうか、マジでぜ~~んぶ氷!!!!!!!!!!!!!!!!!
人と服以外、すべて氷!!
いったいどうしてこんなモノを作ってしまったんだ!?
短期間のイベントならわかるが、いつまでも営業する予定だという。
私は、氷のカウンターにいる防寒重装備のバーテンダーに、
ライムウォッカ(アルコール度高め)をオーダー。
筆者 温かいドリンクってないですか?
店員 いや、ないですね……。
筆者 コーンスープとかあると売れると思いません?
店員 グラスが溶けちゃいますから……。
出てきたグラスは……やっぱり氷!! さすがに氷のグラスに
氷は入れてないようだ。氷を入れなくても、
必然的にロックになるというわけか……。
●冷たくて持てない……
さっそく氷のグラスでドリンクを飲んでみることに……。
う、うん……冷たい。そして味は……普通のアルコールだ。
……がしかし、つ、冷てぇええええええええ!!
このグラス、いつまでも持っていられない!!
室温がマイナス5度なだけでなく、グラス自体があまりに冷たいため、
長時間……いや、10秒ですら持ち続けることがツライ!!
ずっと持っていると、シモヤケや凍傷になってしまう勢いだ!!
どうやって飲めと……と思ったら、コートには手袋がついていた。
コートに付属した手袋があり、それを手にはめてグラスを持てば、
何十秒でもグラスを持っていられるというわけだ。
また、手袋は冷気を通さないと同時に熱も通さないため、
手の熱でグラスが溶けることはない。
それにしても、こんな寒いところでバーテンダーは
風邪をひかないのだろうか……?
筆者 コートの上にコートを着ていますが、かなり寒いですね……。
店員 マイナス5度ですからね。
筆者 バーテンダーさんで風邪ひいちゃう人いるんじゃないですか?
店員 う~ん、みんなバカだから風邪ひかないですね。
筆者 バカなんですか……。
店員 もし風邪をひいても、ここのせいで風邪をひいたか判断ができないです。
筆者 こんなに寒いと、冷却手当とかもらえるんじゃないですか?
店員 あははは。ないですね……。
筆者 温かい場所のスタッフとバーテンダーさんは時給が違うんですか?
店員 同じです。
筆者 そうなんですか……風邪ひかないでくださいね!!
店員 ありがとうございます。
●イスに座ると滑る!!
カウンターでバーテンダーと会話をしつつ、バーの奥を見ると
氷でできたテーブとイスを発見!! さっそく座ってみた!!
……スベルゥゥウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!
つるんつるんチュルンチュルンすべるッ!!!!!!!!!!
普通に座ることもできるが、
あまり気を抜きすぎるとツルンと滑って転んでしまう。
壁に手をやろうとも、壁も氷で滑る!!
テーブルに手をつこうにも、やはり氷で滑る!!
ほんと、もし行く機会があれば、皆さん気をつけて座るべし。
それにしても、この店の氷、いったいどこからもってきたのか?
店員 店の氷はすべて北極圏から輸送しているんです。
筆者 このグラスの氷も!? これは東京都の水道水ですよね?
店員 いやいや、グラスもすべて北極圏の氷です。
筆者 ええっ!!
店員 グラスはとても良い氷なので、高額なんですよ。
筆者 確かに、気泡がまったくないし、モロくない。
※スウェーデンのアイスホテルとこのバーは系列店
窓から外を見ると西麻布の街の景色……。
寒い外よりもっと寒い部屋で、凍えるように冷たい飲み物を堪能する。
ある意味、贅沢な体験といえるかもしれない。
●ヒールは要注意
同僚はヒールをはいてこのバーにきたのだが、
あまりの寒さに足がかじかんでしまった……。
同僚に、当初の「面白そう!! 楽しみ♪」という喜びの表情はナシ!!
同僚 ……やばいやばいやばいやばい(ガクガクブルブル)!!
筆者 ど、どうした!?
同僚 足がもう……やばい!! 寒い!! 冷たい!!
筆者 ああ……、このコート、ポンチョみたいだから足はノーガードだな。
同僚 というより……靴が……ヒールだから凍えそう!!
筆者 !! なるほど!! ヒールやサンダルだとヤバイわけだ。
同僚 ……凍える(ガクガクブルブル)。
クールビズやウォームビズが必要といわれる時代。
ここでクールビズをするのは命取りになりそうだ。
まあ、ビジネスではないけど(笑)。