第25話「犬が鳴いて隣近所からの苦情で保健所へ連れて行かざるを得ないのです・・・」 | もっと知ってほしい、動物愛護の現実。

 茨城県の御年配の女性から泣きながら相談があった。

「犬がよく鳴くので隣近所から『処分しろ!』と苦情があって、仕方がないから保健所に連れて行かざるを得ません。何か良い方法はないでしょうか?」と・・・

「保健所のガス室で窒息死させるくらいなら、思い切って声帯除去の方がワンちゃんもあなた(飼い主)にとっても、その後のお互いの犬生、人生にとって良いのではないですか?」とアドバイスした。

 究極の選択である。ワンちゃんも飼い主もそして我々にとっても断腸の思いである。

その後、思い切って声帯除去手術をし、より一層いとおしく愛情を注いでいるという。

 「ありがとうございました」と言って下さった事に救われ、ホッとする反面、悲しい気持ちにおそわれる決断であった。