4/9・10は珍しくたまたま連休となったので、前回の記事では伊丹スカイパークにA350のワンワールドと鬼滅の刃じぇっと弐を撮影した記事を掲載したのですが、翌10日は湖西線で117系のT1編成を撮影していました。
117系のT1編成は117系で唯一残る8両固定編成で定期運用は持たず専ら団体列車を中心とした運用に就き、ダイヤ乱れや代走を除いてはほぼ定期列車には使用されません。そんなこの編成ですが、行楽シーズンになると嵯峨野線の増結のために京都支所の221系を回す関係上、通常運用を代走する必要が生じるため今回の代走運転が実現しました。
まずは京都からT1編成に乗って湖西線を北上することとしました。2扉車なのでこの転換クロスシートが整然と並ぶ姿はいかにも117系といった感じがしますね(乗客が少ない区間で撮影)。かつてJR東海でも313系が登場する前は快速を中心に、同系登場後はラッシュ時間帯と大垣~米原間などの閑散区間で運用されていた117系と言ったらこの車内ですね。
117系最大の売りだった転換クロスシートです。今でこそ快速列車を中心に運用される車両やJR西日本ではリニューアル工事を受けた113系・115系などでお馴染みの設備ですが、何かと統一規格に拘っていた当時の国鉄の車両としては破格のサービスだったことでしょう。東海地区の話ですが、名鉄ではこの117系東海ライナーに対抗するために7000系や7700系に指定席車に充当される車両を改装したくらいでした。
途中の和邇で折り返して堅田に向かいました。この列車も117系でこちらは定期運用に入っている300番台でした。ラッシュ時間帯に対応するためにドア間の転換クロスシートは中央の4列を除いてロングシートに改造されたのが特徴です。同系最大の売りとも言える設備を仕方ないとは言えロングシートに改造してしまったのは117系の雰囲気をぶち壊すように思えてなりません。ならば車端部をロングシートにした方が良かったのでは?と今でも思ってしまいます。大和路線・おおさか東線で201系を置き換えた221系がこうならないことを祈ります。
2853M 普通京都
堅田で下車し、先客様の間に入れていただいで近江舞子で折り返してきたT1編成を撮影しました。結構な数の人となりましたが、平和に撮影することができましたよ。この編成、前から2・3両目はある意味珍車の100番台のモハユニットが組み込まれています。
2855M 普通京都
先ほどの2853Mを見送り下りのホームに移動しました。次の普通列車も117系でした。sh内設備に関しては現代の新快速とも遜色ないレベルですが、113系や115系と違いリニューアル工事が施されていないためか車体外板を中心に痛みが目立ちますね。
4026M サンダーバード26号大阪
4028M サンダーバード28号大阪
異音感知か踏切の確認かなにかで2本連続でやって来たサンダーバードです。このサンダーバードも北陸新幹線が敦賀まで開業すると運転区間が短縮されることから車両の余剰も発生する可能性が高く、特に681系は撮れる時に撮っておいた方がいいでしょうね。
3493M 新快速姫路
225系100番台を先頭にした新快速です。ここ堅田のいいところは12両編成でも余裕で撮影することができるところですね。ただ新快速やサンダーバードを待避する列車は待避線に入るのでなかなか上手いこといかないですね。
2861M 普通京都
そして待避線に入る列車は下りホームからはこんな感じでの撮影となり、顔だけ光が当たる感じとなります。117系なので一応撮影しておきます。
2863M 普通京都
そして近江舞子までもう1往復してきたT1編成を撮影しました。この時はまだ発表されていませんでしたが、この117系T1編成は京都鉄博に展示された後、5月末に引退し廃車回送されてしまうそうです。今回の代走運用が乗車券だけで気軽に乗れる最後の機会となってしまったようです。
これを撮影して後続の新快速に乗って撤収しました。
行けたら京都鉄博での最後の晴れ姿なんかも撮影したいですね。
今回は以上です。