大谷翔平 4戦5発&2盗塁で「53―55」!9回に大谷、ベッツの連弾で劇的逆転サヨナラ勝利
◇ ナ・リーグ ドジャース6-5ロッキーズ(2024年9月22日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が22日(日本時間23日)、本拠でのロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。第5打席で2戦ぶりの一発となる今季53号を放った。
この一発で2001年のイチロー(マリナーズ)が記録した日本選手最多127得点に並んだ。
史上初「50―50」を達成した19日のマーリンズ戦から4試合で5発目の大暴れで、両リーグトップに立つヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)に2本差に迫った。
大谷がまたもやってのけた。
1点差で迎えた9回の第5打席。
カウント2―1からのスプリットを捉えると左中間に飛び込む起死回生の同点弾。
ファンは総立ちで大熱狂となった。
さらにベッツがサヨナラ弾を放ち、劇的なサヨナラ勝利を収めた。
山本由伸が初回に3失点する苦しい立ち上がり。大谷に反撃の一打が期待される中、右腕センザテーラに対してフルカウントから外角速球を逆らわずに左前へはじき返した。ベッツも中前打で続いて一、二塁としたがフリーマンが二ゴロ併殺打、T・ヘルナンデスが空振り三振に倒れて得点を奪うことができなかった。
山本は3回にも1失点して0―4で迎えたその裏の第2打席は1死一塁の場面。
大谷は2打席連続フルカウントまで持ち込むと、低めの直球をはじき返した。
105.9マイル(約170.4キロ)の鋭い打球は二塁手のグラブの下を抜け、2打席連続安打とした。
一、三塁となると、すかさず二盗に成功。
これで31回連続盗塁成功。
イチロー、松井稼頭央を抜く日本選手最多の5試合連続盗塁をマークした。
日本生まれの選手では2006年パドレス時代のデーブ・ロバーツ監督の6試合連続盗塁に並んだ。
さらにベッツも四球でつないで満塁としたが、フリーマンが遊ゴロ併殺打で無得点と山本をまたしても援護できなかった。
7回に9番E・ヘルナンデスが2点差とする2ランを放ち、場内は追い上げムードに。
さらに大谷が右腕ヒルから右前打を放ち、ファンを盛り上げた。
これで打率3割とし、8月10日以来の打率3割台とした。
さらにこの試合2個目の盗塁となる55盗塁に成功。
驚異の32回連続成功で、2001年にイチローが記録した日本選手最多56盗塁に王手をかけた。
2死後にフリーマンの適時打が飛び出し、ついに1点差に迫った。
これで2001年のイチロー(マリナーズ)が記録した日本選手最多127得点に並んだ。
19日に3発含む6安打10打点2盗塁で、史上初の「50―50(50本塁打&50盗塁)」を超える「51―51」を達成。
9日ぶりに戻った翌20日の本拠でのロッキーズ戦では第1打席でスタンディングオベーションで祝福され、52号を含む3安打2打点1盗塁の活躍で応えた。
今季14度目の同一試合での本塁打&盗塁は大リーグ史上初、2日間で9安打と12打点は打点が公式記録となった1920年以降初の快挙だった。
21日のロッキーズ戦でも1安打、1盗塁を決めて5戦連続安打&日本選手最多タイ4試合連続盗塁とし、打率は.297。
3冠王こそ厳しいが、日本選手初のトリプルスリーも見えてきている。
しかし、この試合でチームは敗れて優勝マジックが消滅。
1日オフを挟んで24日(同25日)から2位パドレスと3連戦を控えており、3年連続地区優勝に向けて正念場を迎えている。
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