日本に旅行へ行くと、必ず天ぷらを食べる機会が巡られてくる。
「エーこれが「天ぷら」か、あの「甜不辣」は「天ぷら」ではないだ!」と思うに違いない。(ここまで読んでわけわからない人は(前篇の「甜不辣」の美味しい食べ方を読んでみて下さい)
思えば、この数年前までは、美味しい天ぷらが台湾に無かったので、名前を甜不辣に取られても誰も困らなかった。
しかし、台湾人が日本料理の味がうるさくなった今は「天ぷら」も自分の市民権をしっかりと主張しなければならない。
とは言っても「甜不辣」に『名前を返せ!』と言えないし、そもそも誰も「甜不辣」を改名させたいと思っていない。
これぞ台湾精神は。道が通らないならもう一本別の道作ればいい。
「甜不辣」は「甜不辣」のままにしておいて、本物の「天ぷら」は漢字の「天婦羅」を名前にすればそれでいいんだ。ということで「天ぷら」は「天婦羅」になった。
「甜不辣」、「天ぷら」そして「天婦羅」。
早言葉のようで、わかっていただけたのかな?