「セクシー田中さん」の原作者である漫画家の芦原妃名子さんがお亡くなりになったという報がありました。自殺と見られています
故人のご冥福をお祈りいたします
漫画「セクシー田中さん」は最近、日本テレビでドラマ化され、人気となっていただけに、今回の件はショックが広まっています
芦原さんのXでの投稿から、原作とドラマの脚本との食い違いによるトラブルが生じていたのが分かっています
亡くなられた報を受ける数日前に、私もその件をニュースで拝見していました
芦原さんが思いを込められていた作品が、違った意図で作られた事に納得いかず、後半の回はご自身で脚本を書かれたと聞きました
これについてネットでも誰が悪いかなど、犯人捜しのような騒ぎをしているようにも見受けられます
しかし、そうした事は芦原さんの本意からまた離れていっているかも知れませんし、もっと慎重にすべきかと思われます
今回はそうした事ではなく、人の運命と禍福について考える問題として取り上げたいと思いました
普通に考えれば、ご自身の漫画が商業出版されるだけでも凄い事で、それがさらにドラマ化される事はまれな幸運だと思うのです
漫画家を目指されている方は日本にもたくさんいらっしゃると思いますが、多くの方はそうした経験を出来ずに終わるはずです
そうした方から見れば、実に幸せな出来事だと思えます
しかし、それがかえって今回の場合には悲劇を生じてしまっています
以前に「人間万事塞翁が馬」という故事を紹介した事があります
詳しい内容は上記記事に譲りますが、幸運と思ったものが災いの種になったり、逆に不幸と思われた事が幸運だったという話です
これは人生の真実をあらわしていて、ただの奇妙な人生のようには思わないでください
今回の件も、他の人からすると、一生の間に普通はつかみ取れないような幸運を得たと思われるのが、一転して悲劇になってしまいました
私たちの人生にも往々にしてそうした事が起こるのです
みなさんはいろんなことを願っていて、それが叶いさえすれば幸せになれると思っていますが、実は叶ったことが悲劇になる事が多いのです
たとえば若い人ではユーチューバーとはティックトッカーで人気者となって成功したいと思う人も多いでしょう
しかし、実際に叶ったとしても、今度は世間からのバッシングや誹謗中傷が多くなるため、それを苦にして辞めてしまう人も出ます
これは願いが叶ったことによる代償を支払えないと、潰れてしまう事があるのです
また宝くじなどで大当たりして大金を手に入れたいと望む人もいますが、実際に得た人の多くは、やがて大金を失い、かえって前よりも不幸や貧しくなってしまうケースも多いのです
そのように本当は宝くじに当たるよりも、ハズレて真面目に働いている方が幸せだったりするのです
世の中の人には、そのように願いが叶ったことによる代償の事まで頭が回らず、ただただ願いが叶いさえすればいいと思っています
最近のスピリチュアルでも、いかに楽して願いが叶うかばかりが主張され人気を集めています
その後に来る代償の事など一顧もしていません
本当は不幸と思われる出来事が喜びのもとになったり、幸運だと思ったものが不幸の原因になる事が多いのです
今回の件も考える材料として、学ばれていただければと思います
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