近居のすすめ4/5
■元気な高齢者。データで見るシニアマーケットの現実■
2007年度日本の平均寿命は、男性が79歳、女性が85.81歳。
男性が世界2位、女性はなんと1位です。昭和40年代と比べると、
男性女性とも約12年も寿命が長くなっています。
人生80~90歳代は当たり前の時代になってきました。
健康食品ブームや食の品質そのもの改善、
医療の進化により、
寿命は100歳時代に突入するという研究結果もある程です。
【実は軽い?「子世帯」にかかる介護の負担】
ここで面白いデータを紹介します。
株式会社野村総合研究所のレポートによると、
60歳以上を対象としたシニアマーケットの代表と言われる「介護マーケット」の市場規模は約6兆円。
これは携帯電話などの電気通信事業の市場規模7兆円に迫る大きな市場ですが、
実は介護保険の対象となる「要支援・要介護高齢者」が占める割合はマーケット全体の15%に過ぎないのです。
つまり8割以上が介護を必要としない「元気高齢者」だという事がわかります。
また、
介護高齢者になる前の期間、
つまり、
定年後から介護高齢者にまるまでの年月は、
男性が約20年、女性が21年です。
いわゆる寝たきりとなる介護高齢者として過ごす期間は男女共に半年から一年間。
また、
数十年前から比べると、
長期間寝たきりとなるお年寄りの数はむしろ減っているのが現状で、
この傾向は今後益々強くなると言えるでしょう。