こんにちは、豚肉勉強会事務局です
豚肉勉強会は2024年4月24~26日までの3日間、愛知・名古屋市で開催された「国際養鶏養豚総合展(IPPS)2024」の会場内で、「豚肉購買動向」についてのアンケート調査を実施しました。その概要を3回にわけてご報告します。
豚肉購買動向アンケート実施概要
アンケート実施期間:2024年4月24日~4月26日(3日間)
有効回答数:141
性別内訳:男性70、女性61、性別無記名10
世代別内訳:10代10、20代27、30代38、40代43、50代10、60代以上13
調査項目:選択式(一部、記述あり)
①豚肉についてどのようなイメージがありますか?(複数回答)
②購入する豚肉は国産と輸入のどちらを選びますか?(1つのみ)
③あなたが豚肉を購入する際、100g当たりの価格帯はいくらが望ましいですか?(1つのみ、部位については考えない)
④豚肉を選ぶ際や購入する際の判断基準としているものはなんですか?(複数回答)
⑤豚・豚肉について、日頃疑問に思っていることはありますか?(自由記述)
質問1 豚肉についてどのようなイメージがありますか?(複数回答)
「豚肉についてどのようなイメージがありますか?」との質問では、全体では「調理しやすい」(51.8%)という回答が最も多く、次いで「健康に良い」(48.9%)、「タンパク質・ビタミンが豊富」(44.0%)、「価格が手頃」(41.1%)、「栄養価が高い」(35.5%)の順となりました。
コロナ禍前の2018年に実施した調査結果と比較してみると、2018年調査時は「健康に良い」という回答が最も多く、次いで「価格が手頃」、「調理しやすい」の順でした。また、「タンパク質・ビタミン群が豊富」、「栄養価が高い」、「美容に良い」を選んだ回答者も多くみられました。したがって、豚肉についてのイメージは大きく変化せず安定しており、食卓でとれる身近な栄養源としても、食材として利便性の面からもプラスイメージを持っている回答者が多いと思われます。
また、一部で「よく安売りをしている」(9.2%)というイメージがあることもうかがえました。
その他の意見としては「夏バテ防止」や、「味がおいしい」という声が寄せられました。
さらに、世代別の結果で最も多かった回答をみてみると、豚肉についてイメージは10代、20代、30代では「調理しやすい」、40代では「健康に良い」「タンパク質・ビタミンが豊富」、50代では「タンパク質・ビタミンが豊富」「価格が手頃」、60代以上では「健康に良い」でした。世代別の回答内訳は図のとおり。
若い世代では「利便性」、シニア世代に近づくほど「健康」のイメージが強い傾向にあるようです。
質問2 購入する豚肉は国産と輸入のどちらを選びますか?(1つのみ)
「購入する豚肉は国産と輸入のどちらを選びますか?」では、「国産のみ」(46.1%)が最も多く、次いで「国産がやや多い」(32.6%)、「輸入がやや多い」(8.5%)となりました。「輸入のみ」は回答なしでした。
なお、全体の1割強は「とくに気にしない」(12.8%)を選択しており、2018年調査時よりもその割合は増加しています。
また年代別でみると、若い世代ほど「輸入がやや多い」「とくに気にしない」という傾向が高く、全体でみても「国産のみ」にこだわらない考え方が定着しつつあるように感じられました。
したがって、「国産」豚肉または「輸入」豚肉かどうかは、購入する豚肉を選ぶ際のポイントの一つとして考えられますが、必ずしも「国産」豚肉であることが決め手になっているわけではないようです。